リアルな描写とは……?         原悠衣『きんいろモザイク』 - 豚か狼か

リアルな描写とは……?         原悠衣『きんいろモザイク』

原悠衣『きんいろモザイク』とかイロイロ
05 /05 2016

 
 マンガで『リアル』という単語は作者を悩ませる。


 何しろ不特定多数の読者を相手にするので『見極め』が難しいのだ。特にバイクとか趣味関係は面倒くさい。俺も心の中じゃ『このバイクじゃ走らないよ!!』とか思っちゃったり。


 が、もうちょっとくだけた視点でリアルを考えてみる(今回の主題ですね)。『まんが道』で新作のネタ出しに困っている二人。当時のマンガらしく宇宙冒険モノなのであるが、良い切り口が見つからない。


『あ~。マンガの世界は宇宙に行けるのに僕らはいつになったら宇宙旅行とか行けるのだろう?』

『それだ!!』

『それ?』

『そうだ。僕らはマンガというコトで簡単に宇宙旅行とか描いていたけど、リアルさが無かった』

『リアル?』

『リアルだよ!!例えば宇宙に行く為に厳しい訓練をしなくちゃいけないとかそういうリアルだ』


……みたいなコトをガキの頃に読んでうろ覚えなんですが、こともあろうに自分にとってのマンガのリアルって『そういうコト』だったりします。


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 さてさて、四回続いた『修学旅行編』も今回で最後ですが、一言で総括するならば『リアルだった』というコト。初回の時に『自分も旅行気分で読みたい』と書いたけど、そういう意味でのリアルさがあった。


 もちろん俺はオッサンであり、『きんいろモザイク』の住人みたいにキラキラしたものでなくジャーマングレーな高校生活でしたが、やはりリアルを感じる。


 特に今回はその要素が強い。


 修学旅行というのは文字通り『修学』が目的なのだ。教科書でしか見なかった歴史的建造物・場所などに行ってリアルを感じる……という目的なのだ。


 しかし、俺はもちろん他の方もそれに『リアル』を感じたかな?


 違うんだよね。『修学旅行のリアル』って学校とか学費を出してくれた親には悪いんだけど、全然違うんですよ。  



 今回は久々に恋愛脳のアヤヤがかなり頑張ってましたが、コッチのが『リアル』なんです。俺、修学旅行で見学したトコロってあんまり覚えてない。覚えているのは『きんいろモザイク』で描かれているような『本来の目的とは関係ないコト』なんですよね。それこそ『あそこのメシはまずかった』とか『普段は布団なのでベッドで興奮した』とか『アイツがバスでゲロを吐いた』とかそういう類のコト。



 なので、連行されたのに帰りは一人だけ元気なカレン…というのもリアルを感じる。この修学旅行編で寝てばかりというハイパーな回があって、『寝ないとダメなタイプ』である俺はやたら感情移入してしまったが、修学旅行ともなると『うるさくて寝かさないヤツ』というのは確かに存在した。そして、どういう訳かソイツは一番早く起きてたりしやがるし。


 この修学旅行編は確かなリアルを感じさせるものでした。



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 しかし、烏丸先生はシェイクハンドで久世橋先生はペン握りか……。なんか納得。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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