現実的なストレスを…描く          小沢としお『Gメン』 - 豚か狼か

現実的なストレスを…描く          小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
07 /10 2016



 もし、自分が創作をするコトになったら外せないな~と感じているのが『ストレスを描きたがる』というコトになるでしょう。


 物語というのは『困難を解決するカタルシス』というのが基本中の基本ですが、最近は『その困難がまさに他人事』という傾向にあると思います。ラノベなどもフォーマットが成熟してきて『異世界に飛ばされる』とか『そこで主人公はヒーロー扱い』とか極力リアル世界のストレスを描かずに、しかし旨みを食べてもらう……という方向になっているような。


 『読者は癒しを求めているんだ。そんなストレスなんか誰も読みたくないんだよ』


 …という言葉に俺は常に『そうかなあ?』と思ってます。



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 そういう意味で小沢としお先生の作風には『何かを感じる』のだ。


 これまで、ヤンキーマンガで水戸黄門的に描いて来るのが小沢先生のスタンダードなんですけど、この方は『本当にそうかぁ?』と揺さぶりをかけたくる。なんかね、現実的なストレスを常に描きたがっているんじゃないか……って思うのですよね。


 ウルトラマンで言うなら『怪獣倒しても、怪獣生み出した人の心まではどうにもできなにい』みたいな現実的な闇を。



 この『Gメン』の前には『777』と『ガキ教室』が芳しくなくって終了しているけど、本来的にはああいうの描きたがっているとかおもっているんですよね。



 で、今回のエピソードで盛り込んできた……というのはある。まず、この抱えている問題は『殴って解決にならない』とか『当り散らす相手(分かりやすい悪)が不在』とか『特に誰も悪く無い』というのがあって、『それでも追い込まれるヒロイン』というのは現実的なストレスです。金融会社のヤバそうな人…というのも出てきますが、ここで面白いのは『法的アウトにならないように動いている』というのが面白い。『風俗落とすのは18になってから』とかね。フィクションなら分かりやすく『風俗に無理矢理』とかのがストレス無いんですよ。


 だけどね、俺たちはその『現実的なストレス』と向き合わなきゃいけないんですよ。


 今回の展開は小沢先生的に冒険ですが、臆せずアクセルをベタ踏みしてほしいです。


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宇都宮 勇

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