第二回・百本組手!!⑩        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』 - 豚か狼か

第二回・百本組手!!⑩        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』

週刊漫画TIMES
07 /13 2016
 昔は一般家庭にビデオが無いのが普通であった。なので、一期一会の心境で番組を見た。


 それはマンガも同様で単行本がおいそれと買えない子供は必死に読みました。今は別な方の問題で『二巻以降出ない』というのが珍しく無くなった。俺がチャンピオンを買い始めた頃は二巻出ないマンガ雑誌というのにビックリしたし、ジャンプが基準の友達も『そんなコトあんの?』と言っていたが、今はそれが普通になりつつある。


 とどのつまりは『マンガを読む層に金銭的・時間的余裕が無くなった』に集約される。ただ、認識を違えたくないのが『マンガそのものの魅力は昔も今もこれからも変わらない』というコト。マンガというのは本当にスゴイものなんですよね。


 だから、マンガのこれからも何としてでも生きながらえて欲しいです。







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第194話・砂利運搬船の謎(前編)~バイトの件のうしろめたさもあり、光は心を入れ替えて仕事をする。今回の仕事はジャリの運搬であった。が、それはトラックの上辺にジャリを被せ、カモフラージュした廃棄物の違法投棄であった。それを知ってしまった光はたちまち取り囲まれてしまう。


『所感』~冒頭のシーンのうさん臭さがたまらなくいい。


 これ、マンガテクニックでも応用性の高いもので『先に読者にある程度推理させる』ことによって、その後にすぐ『状況が分かる・理解できる』というものです。これが光がトラックの荷台をアップしたトコロから始まって、光が読者視点で推理し始めたらたちまちにテンポが悪くなるんですよね。


 マンガのテクニックというのはかくも面白く奥が深い。



第195話・砂利運搬船の謎(後編)~このままでは光が危ない!!ゲンはクルマをカッ飛ばす!!


『所感』~あっ、ゲンさんがケータイながら運転をしてるッ!?


 …とまあ、時代の流れを感じるなあ。今や昔の作品である『仮面ライダークウガ』の一条刑事もこれみよがしにケータイながら運転をしてたりするが、さすがにコミック版ではやれないだろう。


 ただ、それをどうこうの話じゃない。むしろ『その時代の資料』として楽しむべきだろう。今は普通のコトでも時代が変わればマナー違反になるってコトはよくある話です。



第196話・ゲンの決意~隙間時間に民家解体の見積もり依頼がくる。家主の篠原はなかなか気難しい感じで、いったんゲンを帰してしまう。『これはボッタクリだ。他のトコロからも見積もりをとろう』と考えるも……?



『所感』~人相からして悪い篠原ですが、その気持ちも分からないでも無い。大きな出費に対して慎重にならざる得ないし、この手の取引はマジでだます人が後を絶たない。俺なら『スクーターと古タイヤはどこかのリサイクルショップに売却すんじゃねぇの?』ぐらいには疑うし。


 そういう気持ちが普通になっちゃうのは本来的には悲しいコトなんですが、世知辛い世の中は今も加速中ですね……。




第197話・虫の知らせ~もうすぐゲンと慶子の子供が生まれる。その日はいつものように出かけ、いつものように仕事をこなしていたゲンであった。しかし、『本社からの指示』という面倒事が挟まり…?


『所感』~『解体屋ゲン』で感心するのはリアリティの部分だ。今回だと『本社からの指示』というヤツで、何か事故があるとあわてて『右に倣えの安全対策』をデッチ上げたりする。作中でも描かれているように『確かに安全対策として有効だけど、今の段階ならかえって危険だ』というケースバイケースを無視した『ごり押しの安全対策』にはリアリティを感じる。


 そして、現場の人間の本社からの社員もそれぞれの立場があって、誰も悪く無い。が、作業は進まないから仕方なしに誰かが動いて事故になると『損するだけ』という。この手のコトはうんざりするほど通ってきたので胃が痛い話です。多分、俺と同じように胃がキリキリした人も多かったんじゃないでしょうか?


 結論、『そんな思い付き指示にくれてやる命など無い』




第198話・突貫工事~新潟の現場で巨岩が転げ、道を塞いでしまった。ゲンのもとに電話がなり、最初は疑っていたものの必死さに突き動かされてしまう。



『所感』~この話もまたリアリティがあってツラいなあ……。


 現場の意見はかくも軽視される。例えば、『てめぇ、死ねよ』とついウッカリ上層部に言ってしまい、コトが大きくなって改善されると思ったら、つるし上げを喰らったたけとか。例えばの話だけど。


 もはや、そんなのがマトモに機能する訳ないんだから、自分たちが頑張ってなんとかするしかないんですがね…。まあ、コレもコレでこういう考え方になるのは悲しいコトなんですが。


第199話・赤ちゃん誕生~慶子は予定より早く産気づいてしまった!!新潟に居たままのゲンたちは急ぐも渋滞にはまってしまう。しびれを切らしたゲンは高速の路肩を全力で走り出した……!!


『所感』~『解体屋ゲン』という作品はルールを守るコトを尊重する。これまでも度々『そんなの破っちまえよ』『いや、守ろう』というやり取りはある。が、同時に『この場合はルールなんで言っている場合じゃない!!』という判断も的確だ。

 
 これって生きるうえで大事なコトです。後悔しない為に。


 しかし、鉄五郎がチョイ悪顔なのがいいですね。解体屋ゲンにおいて、このタイプの面構えは『信用できる顔』だったりする。この流れだったら『鉄郎』という名前のが自然のような気がするが、やはりあのキャラと被ってしまう為か?ボクはテレビ版のブサメンの方が好き。映画版はイケメンになってしまった……。



第200話・お七夜~ロクは面白く無かった。ゲンの息子の名前が鉄太になってしまったから。


 なぜだ!?なぜ木を使わねぇッ!!


 苦悩するロクであつた。



『所感』~まあ、朝倉光宙(ぴかちゅう)とか朝倉皇帝(カイザー)とか朝倉木星(まあず)とかのDQNキラキラネームにされるよか、なんぼかマシではなかろうか?



 ただ、日本人というのは名前に凝る民族だと思います。名前はここのトコロ取り沙汰されますが。苗字もかなりアレなのが多い。名前は親を怨めるが、苗字は先祖だからなあ……。


 200話目で鉄太内定ですが、100話近辺で登場したケンタ(健太?)はこの頃には出番がスッカリ無くなっていますね……。このキャラ好きなんで『まさかの復活劇』とか無いですかね?







 さてさて、二回目の百本組手もできたけど、今回はやたら遅くなってしまったなあ……。全てのコトはそうなんですが、マンガブログもまた難しいです。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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