危惧          中村勇志『六道の悪女たち』 - 豚か狼か

危惧          中村勇志『六道の悪女たち』

週刊少年チャンピオン
07 /18 2016


 あくまで『個人的に好まない』というコトですが。



 最近のマンガ・アニメの傾向として『瞬間最大風速的に感情を煽る』という表現が多いような気がする。これは分かりやすく、手軽に感情移入させるテクニックとして確立されているだろう。


 『作劇方法として必要だけど、やはり磐石な作品づくりとしては頼りきりにできない』と考える。俺は割と地味に積み重ねで作るドラマのが好きなんで。



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 今回が初期の勝負所とも捉えられる『六道の悪女たち』であり、確かに『おおっ!!』と感情を揺さぶるものがあって面白いのであるが、同時に不安要素も感じる。


 主人公・六道の感情がちょっとした弾みで上下しまくるというのが引っかかる。いや、これはもちろん俺の感じている疑問でおそらく大部分の読者はそれに疑問を感じ無い。


 ただ、これを『正の分析』として考えると『ヤバイ』というコトでもある。マンガは怖いのだ。


 それが『いつもの展開』とか『標準』として作品のバランスになると、今度は読者の方の感情が離れる。旨いものは最初は旨いけど、飽きるのも早いのであり、何事にもバランスは重要なのだ。


 まだ描かれて無い疑問符として『なぜ、六道は女の子に対して男が守るという前時代的な価値観を持って突き動かされているのか?』とか『代理戦争屋』としての乱奈の人間性とか信念の掘り下げなども描かれて欲しい。



 なんか、この作品にはイロイロと厳しいんですが、やっぱり気になる作品なんだろう。




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宇都宮 勇

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