子供なんだって思った            小沢としお『Gメン』 - 豚か狼か

子供なんだって思った            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
07 /23 2016



 オタクを自称するならば、そのベースとなるものは在ると思うのですが、自分の場合は『子供の頃観た30分のジャリ番組』である。アニメはもちろんですが、ウルトラマンの方に強く影響されていると思うし、子供向けのドラマも大好きである。


 特に『あばれはっちゃく』シリーズはタイミング的に小学校入学前から卒業間近のシリーズで思い入れが強い。これを観て俺は今の俺になったのだ。


 初代である『俺はあばれはっちゃく』の最終回だ。はっちゃくはバカで乱暴者であるが、悪知恵の働く主人公で数々の問題を解決してきた。が、憧れのヒロインが海外に引っ越してしまう…というのがストーリーの流れだ。当然、はっちゃくは阻止する為にイロイロな考えを巡らすも『所詮は何も出来ない子供でしかなかった』というのを思い知らされる。


 ヒロインが旅立ち飛行機の窓からのぞくと、デカデカと書かれたはっちゃくのメッセージがあり、はっちゃくは大声を出して別れを告げていた。子供であるはっちゃくのそれが限界の最善だったのだ。



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 もし、その最終回で


 『やっぱりヒロインの引越しはなくなった』


 『ヒロインとはっちゃくは結ばれた』


 ……等々の救済措置があったらどうだろう?そりゃ、観た側としては救われた気持ちになるだろう。だけど、自分は『だとしたら心に残らなかったなあ』というのがあって、今でもこの最終回には納得している。



 そして


 『読者は癒しを求めている。そういうヤナ現実は見たくないんだよ』とか『ハッピーエンドしかありえない』とかそういう類の考えのコト……やっぱり自分は『くそくらえ』と思っていたいです。それが強がりだとしても。これは『誰も描かないなら誰かが描かなきゃいけない』と思っているんですよね。だって、俺、そういうの観て育ってきたから。当時は『アニメ・マンガは日本が世界に誇る文化!!』なんてキモい持ち上げはおろか『観たらバカになる』とか『こういうのはオチコボレが好むもの』とか低く扱われていたものだったんですが、そんな中スタッフは必死に子供に伝えていたんですよね。



 さておいて



 このシリーズに入ってからの『Gメン』がすこぶる良い!!こういう展開はかなりの冒険であるし、人によっては『こういうの見たく無いから、いつものようなカラッと明るくバカなの読みたい。悪者殴ってスカッとしたの見たい』とかあると思うんですよね。だけど、俺、こういうの描いてくれる小沢先生ってスゲーって尊敬しちゃいます。『所詮は何も出来ない子供たち』ってのをまざまざ描いてて。勝太も真柚も悪く無い……だけど、生きていくというのはそれとは別問題なんだよってコトを『描いてくれる』というのが嬉しいんですよね。


 作品の布石としては『ケータイ・スマホ』がどう機能するか楽しみです!!

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宇都宮 勇

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