俺たちにはバイクがある!!       おりもとみまな『ばくおん!!』 - 豚か狼か

俺たちにはバイクがある!!       おりもとみまな『ばくおん!!』

おりもとみまな『ばくおん!!』
08 /24 2016


 唐突であるが、岬下部せすな先生の『S線上のテナ』は歴史的名作である。


 自分がマンガで重視する部分は『ドラマに対するアンサーで納得できるか?』なんですが、このマンガのクライマックスでの主人公のセリフが良い。『人の幸せの根っこなんてこんなもんだ』って言っちゃうんですよね。日常でそこそこ旨いもの食べたり、ちょっと楽しいコトしたり……俺はそれに『納得』した。



 若かった頃の人の幸せってイロイロ考えて『愛する人と結ばれる』とか『あらゆる犠牲を払っても仕事で成功する』とか『大金を手にする立場になる』とか『評価の高い人間になって、名声を手にする』とか思ったけど、全然そんなコト無かった。それを『無気力』とか『終わっている』とか言われても『んじゃ、そうなんだろ?俺はそうは思って無いけど』としか言いようが無い。


 今こうしてブログ記事書いている方が上記の幸せより『リアルとしての味』を感じている。



 20160512.jpg


 さて、今回は『はくおん!!』の最新巻ですが、改めてこのマンガの魅力を考えると『バイクがある豊かさ』に尽きると思う。


 
 いや、もちろんバイクを所持する『金銭的な豊かさ』でなくて『幸せとしての豊かさ』という意味でね。



 バイクに乗り続けて25年目に突入しているのだが、『じゃあ、もし無かったら?』と考えた時に『イメージできない』というのはある。それに気付いてしまった。振り返って『バイクには楽しい記憶しか無い』と言い切って良い。そりゃ、トラブルもあったし、事故った時もありましたが、それらをひっくるめて『楽しい記憶』しか無い。逆に『仕事』に関して思い出してみるとおそらくそれなり普通だと思うのですが『イヤな記憶しか無い』し、やってて良かったなんて全く思わない。これはもう適性の問題なのだ。そんな俺が一応なりにも仕事して社会からドロップアウトしないのはバイクが役割果たしているなあ。


 自分の好きなコトやってないでいたら『生きている』なんてとても思えないわ。



 『ばくおん!!』というマンガは『その豊かさ』を的確に描いている。今までイロイロなバイクマンガ(特に昔は多かった)を読みましたが、やはり自分は『死ぬ気でカッ飛ばせ!!』というのはイマイチ相性悪くて、『750ライダー』とかの『バイクのある生活を楽しみましょう』みたいなのが良かったなあ。



 この巻で言うと


 ・ロングツーリング

 ・キャンプ

 ・嫌な宿題から逃げ出して海に行こう

 ・超!カッコイイ!!ヤマハRZV500R


等がビクンビクンくるなあ。バイクを使って何か特別なコトってする必要が無いんですよね。バイクがあって、それが生活の当たり前になっているというのが『豊かさ』なんですよ。自分にとって。



 このマンガを読んで『バイクに乗ってみたい』と思えたなら是非ともオススメしたい。残念ながらバイクというのは適性があって、多くの人は『そこまで至らない』というのが実情なのだ。



 バイクはバカにしか乗れない。



 やはりコイツは名言だ。




 20160511.jpg


 トビラ絵のバイクシリーズって結構楽しみだったり。



 



 GSR750チョイスしたのも、このトビラ絵の効果は無関係じゃないし。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

同意します。

物質的な豊かさと、精神的な豊かさは 別の物ですよね。
昔の漫画、めぞん一刻で 「幸せはお金では買えませんが、お金があれば愛が
潤います」というセリフがありますが、まさにその通りだと思います。
お金を貯めてビッグバイクを買うのも幸せ。…ですが、
お金が無くて妥協して買ったバイクが 思いの外良くて幸せ、ってのもあります。
幸せかどうかは、人に決めてもらうんじゃなく
自分の受け取り方次第だと思います。
時代に合わない乗り物、のように扱われるバイクですが、無駄なモノをいかに
愛しく扱えるかで その人の心の豊かさが見えてきますよね。

あまりに


 貧乏だと話は別ですが、一般的な日本人家庭の生活レベルでしたら自分はとりあえず『いいや』と思っちゃいますね。もちろん、世界的に見ても日本のそれは裕福なんですが。



 心の豊かさの在り方って個々によって大きく異なるので、ここら辺はお互いに不可侵の領域だと思います。聖日出夫先生の『カンニングあらし』というマンガは毎回カンニングして優秀な成績収めるサクセスマンガですが、この時代にあった『良い学校に入って、良いトコロに就職する、はたまた政治家になる』=『人間の幸せ』というのがありましたが、これにはもはや何の説得力も持たない時代にとっくに突入してますよね(そういう価値観の個人を否定も肯定もしませんが)。



 そういうのより自分はバイクの在る生活のが重要です。




宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp