総合力で勝負         齋藤けい吾『イヴのお願い』 - 豚か狼か

総合力で勝負         齋藤けい吾『イヴのお願い』

週刊少年チャンピオン
08 /28 2016

 『マンガ?いや、アイディア・原作ならできるけど絵が描けないから無理だ』



 ……という考え方そのものが全ての間違いでしかない。マンガは『己が全ての総合力』だと信じている。『ゴルゴ13』で『今まで生き延びた秘訣』というのがあって、


 10%の才能と

 20%の努力

 30%の臆病さ

 残りの40%は運だな


 …というのはあらゆる道に通じていると思ってます。もう一度、マンガは己が全てを総動員させるものです。



 20160521.jpg


 
 だって、あらゆる名作って400字程度のあらすじにまとめたら、大して面白そうじゃないし!!


 そう、あらゆる作品がそうなのだ!!例えば『ドラゴンボール』だと『強い敵が現われたら、修行して覚醒して倒す。それの繰り返し』でしか無いし、『弱虫ペダル』だったら『自転車始める→レギュラー獲得→1日目→2日目→3日目→優勝しちゃいました→二年生になりました』というコトになる。



 こともあろうにその『ゴルゴ13』の さいとうたかを先生自身も『物語のバリエーションそのものはそんなに多くない』と言っているぐらいだ。



 今回の読みきりである『イブのお願い』は結構面白かったのであるが、全体的に平坦な印象でもったいない感じがする。おそらくこのストーリーをデキるマンガ家さんに描かせたら面白くなりそうだ。だからと言って、齋藤先生が劣るとかそういう話でなくて、『まだ使ってない部分があるなあ』というのが自分の見立てだ。



 ネーム



 俺はマンガの真髄はネームにあると思っている。いや、車田正美先生のマンガでも描かれていて、それに関しては同意見だ。このマンガで損している部分はネームだ。これが惜しい!!


逆に言えば原稿そのものは非常に丁寧に描かれているし、何よりの熱意を感じる。このまま頑張れば良いマンガ家さんだけでなく、もっと多くの方に喜ばれるようなマンガ家さんになりそうな予感もあるんですよね。


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宇都宮 勇

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