報われない          小沢としお『Gメン』 - 豚か狼か

報われない          小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
09 /03 2016


 因果応報


 …自分が子供の頃の教育の基本はココでした。すなわち『良いコトをすれば良いコトが、悪いコトをすれば悪いコトが』という何の根拠も無い思想で。いや、ただこれは秩序を維持するという面ではとても優れているので悪い側面だけじゃない。



 ただ、これに関しての『説得力』というのは確実に年々薄まっている。まあ、だからといって『利益のタメに悪いコトをしてもうまくやればいい』なんてのは賛同しかねますがね。人間というのは確実に死ぬ。今までたくさんの人間が誕生したのに死から逃れられた者は誰一人として存在しない。なら、できるだけ真っ当に。報われなくとも。



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 小沢としお先生の作品は『誰も悪く無いけど報われない』という話が巧い。


 そこに『考えさせる』という要素が多く。今後もそういうストーリーをガンガン入れて欲しいというのが自分の中に在ります。



 確かに分かりやすい悪役がスカッと成敗されれば読者の溜飲は下がるかもしんないし、それこそが娯楽とも言えるのですが、同時に娯楽というのは『それだけでいい』というものでもありません。メチャオイシイ食べ物というのは嬉しいものですが、例えば梅干みたいにすっぱいものって見るだけで唾液がたまるじゃないですか。それは経験が人間を豊かにする…というコトでもあるんですよね。



 甘い話ばかり読んでいたら人間があさはかになる。時にはこういう苦い話を知るというのも大事なコトだと思うのですよね。



 『報われるからする』


 『報われないからしない』



 …じゃないんですよ。どちらも『在るもの』なんかですよね。それを知るってコト。それこそが真っ当だと感じてます。


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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