殺される側            瀬口忍『囚人リク』 - 豚か狼か

殺される側            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
09 /06 2016


 よく『生き物は必要以上に殺生はしない。そんなコトするのは人間だけだ』という感じの『人間愚かなり信奉』みたいのがありますが、なんだかんだ言っても同種同士の殺し合いは普通にあって、人間ははるかにマシではあります。


 が、それでも『殺される側』というのは確実にあって、タチの悪いコトに人間社会はダイレクト暴力でなかったりします。殺す側有利のルールに従って殺されるのです。




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 つーコトで、今週の『囚人リク』は殺される側のお話です。



 で、フィクションを読んでいくうえで注意したいのが


 ①これらはカタチを変えた表現で現実に近しいことはあるし、世界的に珍しくない

 ②アナタはどちらの側にも転ぶ可能性がある



 …というコト。たいていの人間は殺人こそしないものの、あらゆる命を犠牲にして生きているんですよね。その犠牲のレベルがちょっと上がっただけに過ぎないんですよ。



 でも、『それでも嫌だな』と思えるコトが動物と人間の大きな差で、むしろ不合理で動物のそれより劣ると思いますが、その『嫌だな』という気持ちこそが希望でもあるかな~と思ってます。


 『囚人リク』という作品は常に『人間の非力さ』が描かれていて、『でもそれで諦めるのは嫌だな』という希望が一貫して描かれてます。個人的には『嫌だな』というのは立派な動機です。ここ一番の場面で、強要された時、自分は『嫌だな』という気持ちに忠実に動けたら理想なんですがね…。


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宇都宮 勇

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