第三回・百本組手!!②        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』 - 豚か狼か

第三回・百本組手!!②        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』

週刊漫画TIMES
10 /05 2016
 マンガというのは『娯楽』なんですけど、さらに『理解したい』という欲求があるならば、やはり古典は欠かせないと感じてます。昔の常識とか技法とか時代性とかを理解するコトによって、現在の作品もさらに楽しめるようになるから。


 先日、『こち亀』が終了してニュースになったが、まずこの作品は『娯楽』というのがあって、そこからそういう要素を感じるのに良いマンガでもあった。およそ半世紀による移り変わりを楽しめるしね。


 『解体屋ゲン』もまた、配信によって過去作が読めるようになりましたが、単に楽しむだけでなく、移り変わりも注目したい要素満載だったりする。







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第209話・責任を取るのは誰?~ゲンたちの今回の仕事は政治事情により再開された現場の雑用だ。気楽だな…と思いつつも、ゲンは『おかしい…?』と感じる箇所を発見し、現場監督に報告するも、責任のたらい回しが始まってしまう。


『所感』~これが描かれた時代より、今のがそういうの酷くなっいるというナイス予見性の展開!!とにかく地位のある人間が『責任をとらない』というのが酷くなっている。おい、日本はハラキリの国じゃなかったのか?上かそれなら下も酷くなって当然だ。

 これから日本はどんどん『謝ったら負け』という方向にシフトしていくのかな?そういうのヤダな。



第210話・社内ベンチャー何かに感化されたのか秀美が熱弁をふるっている。『解体屋だけでなく時代に適合した、社内ベンチャーが大事』だと。メンバーでアイディアを出し合うことになった。果たしてゲンのアイディアは?


『所感』~光のどんどんパクろうぜ発言が危険が危ない。


 …とまあ、実際はこういう二番煎じ戦略もまた多いのだろう。アレなトップがこういうのしでかして、社員とか巻き込みそうで怖い。



第211話・間に立つ人間~前々回の現場の見城さん、今度は報酬一割カットを通達してこいという無理ゲーを突きつけられます。当然うまくいかないのでゲンに相談を持ちかけるが……?


『所感』~こういう話を聞くたびに『嫌だなあ』と思う。嫌なトコロはイロイロあるが、それを通達する人そのものは悪く無いのが『嫌だなあ』と感じるのです。先の事件で、別に悪くも無い駅員さんが責め立てられて発作的に飛び降り自殺未遂するという事件がありましたが、そもそも向ける矛先が違う。まあ、本当に刺さなきゃならないのは矛先が届かない。それが嫌だなあと思うのです。



第212話・曳屋の唄~久々にロクさんの曳屋の仕事が入った。ただ、今回は『中に居る人の生活がそのまま保たれる』という条件がついているのだが…?


『所感』~新谷かおる先生のマンガは大好きなんですが、時折入る謎ポエムなんか最高ですね~。


 すいません、この唄にちょっと笑ってしまいました。


 どっちかと言えば『激突!ラジコンロック』(誰も知らねぇよ)のノリに近いかも。ロックだロック!!ハートだロック!!とばせとばせとばせ!!



第213話・早い春(前編)~ゲンが受けた仕事は『桜を切る』と『桜を保護する』というブッキングであった。正しい選択をしたいが為に、両者の言い分を比較してみるか…?


『所感』~一時期(多分、311震災前)はテレビをつければ『地球温暖化!!俺たち死ぬ!!だから今自分にできること!!』というのを洗脳のように流していた気がするが最近は落ち着いたなあ。単純な見方をすれば『保護=善』であり『伐採=悪』という感じで、だけどそれぞれの言い分があるのもももっともなんですよね。自分たちのしているコトは正義と盲信してしまった人間はヤバイよ。


 ラストシーンでゲンさんの気が狂った!?と思ったのは内緒だ。



第214話・早い春(後編)~ゲンは桜に細工をし、開花を早めた。それが伐採を救うことになったが、今度は反対派を山林に連れて行く。


『所感』~自分を正義と信じて疑わなくなったらちょろいというコト。今回、ゲンの行った細工の発想は『悪用もできる』というコト。それを忘れてはならない。

 まあ、助けたいから助けた…ぐらいの動機でいいんじゃないかなとも思いますが。



第215話・ボランティア活動~以前、ゲンの発案したボランティア活動が採用されることになった。一ヶ月の現地出張の話も出て、ゲンは『何をすべきか?』を考える。


『所感』~クリスチャンでも無いし、学もないのですが、マザーテレサの言葉というのは『共感』がある。『近くを見捨てて、遠くの者を助けに行くのは偽善者』とか『世界平和に私ができるコトはなんですか?』という記者の問いに『家に帰ったら家族を大切にしてあげてください』とかそんな感じで。


 今回のゲンの辿り着いた発想はそういう考え方だと思います。



第216話・鉄太のおかげ~慶子が産休をとっているせいで男性陣はたるんでいる。訴える光に慶子は一策を思いつく。


『所感』~これ、本当ですよね。本当のコトです。


 アレコレやれと押し付けても人はやらないんですよ。メリットがあるか、大事なものがかかっていると自覚した時だけです。



第217話・慶子の職場復帰(前編)~慶子の復帰が決まったが、有華と秀美の表情がさえない。あまりに慶子がデキるので、お役目ご免になるのではないかと怯えているのだ。



『所感』~初めはいかにも良家のお嬢様っぽかった有華はなんかだんだんダメになってきたのが面白い。連載というのはキャラを変えるなあ。しかし、ゲンさんの職場みたいだと働くの楽しそうだな…。



第218話・慶子の職場復帰(後編)~慶子の考えは女性だけの新事業であった。定年後のセカンドライフを夢見る老夫婦の希望にそえるか?


『所感』~この頃というのは『老後はノンビリ田舎暮らし』というのが流行っていたような気もする。自然豊かで物価も安い……等々良い面だけを鵜呑みにしてしまって失敗した方も多い。ただ、ガルパンのおかげで大洗にアホみたいに行くようになってしまったが、あそこはバランスがいいな~。ちょっと足を伸ばせば都市部の水戸だし。







 今回はここまで!!


 残り82話『百足』風に

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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