第三回・百本組手!!⑤        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』 - 豚か狼か

第三回・百本組手!!⑤        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』

週刊漫画TIMES
10 /26 2016
 

 前々から疑問に思っていたんですが、『解体屋ゲン』に限らず『ゴルゴ13』とか『美味しんぼ』とか『ミナミの帝王』みたいな『そのエピソード限りのキャラ』ってどうやって描き分けているんでしょうか?


 明らかにその先生のタッチで描かれたキャラにも関わらず、ダブったりしてないもんなあ……。

 







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第239話・破綻した街を救え!③~ゲンたち一行はいよいよ現地入りをする。一方、小川たちは先回りしてゲンの妨害工作を始めていた。


『所感』~アナログの目覚ましの時限装置!!やっぱりコレって信頼性とか原理も単純で重宝するんだろうな~。


 ゲンの親バカぶりと、トシの飛行機恐怖症に萌える。




第240話・破綻した街を救え!④~小川の先走った爆破によって、ヒデが巻き込まれてしまった。取り乱すゲンに喝を入れるトシ。我に返ったゲンはトシ救出の行動を進行させるが、そんな折、ジョージ富田から『救出ドキュメントとして見世物にして欲しい』という提案がある。



『所感』~自分がジョージ富田が好きなトコロは『上に立つ者として覚悟ができている』というトコロだ。ゲンと対極な立場ですが、ゲンもジョージ富田もどちらも重要なんですよね。今回の発案は非難する人もいるかもですが『でも、実際そうでしょ?なら最善を考えなきゃ』という一般人ばなれしたコトがジョージ富田はできるんです。




第241話・破綻した街を救え!⑤~ヒデ救出は一刻を争う!!そんなおり、警察官がゲンを制止する。『勝手なことをして責任をとれるのか?』と。


『所感』~俺が嫌いな言葉に『責任とれるのか?』というのがあって、今回のエピソードからもその言葉に対してイラァ…とする。『怪奇大作戦』で『死神の子守唄』というエピソードがあるんですが、『じゃあ誰が妹を助けてくれる?国か?それとも原爆を落としたアメリカか?誰も助けてくれないじゃないか!!だから俺がやるしかないんだよ』というセリフがあって、『責任とれるのか?』というのは責任とる気の無いヤツの言葉と思っているんですよ。自分にとっては『恥知らずな言葉』なんですよね(他の人はどうだか知らないけど)。


 そういう時は『やっちまっていい』んです。


 ゴンが犠牲になってゲンを救おうとしたところはウッカリ感動してしまったではないか!!ゴンのくせに味な真似しやがって!!


第242話・破綻した街を救え!⑥~ヒデの事故は明らかに人為的なものであった。それが解明できない限りゲンは現場に入れない。そんな焦りを抱えたときにゲンに地元の獅子山建設・大村が接触してきた。


『所感』~世の中は白黒で判断しちゃいけないんですよね。分かっているけど難しい。


 この大村たちのとった行動はどうなのか?いや、明らかに『悪いコト』なんですけど、悪意そのものは無い。それより『財政難』というのはそれだけ悲観視しなきゃならないという事実があるんです。お金は必要です。金の亡者…という意味とは全く別な話で、『お金はゲームで言うところのヒットポイント』というコト。必要以上にはいらないかもしんないけど、必要以下はあってはならないということ。それが今回のような事件に発展する。


 お金が無いというのは本当に恐ろしいことなんです。



第243話・破綻した街を救え!⑦~獅子山建設の大村たちは警察に自首しに向かうがゲンは制止する。そこへ田村の提案で協力するながれになるが、遠巻き恨みがましくみているヤツがいた。


『所感』~先ほど書いた『責任とれるのか?』という言葉が嫌いな理由に『傲慢さ』を感じるからだ。安全地帯で遠巻きに眺めているヤツが首突っ込んでくんじゃねーよ、って思っちゃうんですよね例によって話は飛ぶが『ウルトラマンタロウ』の最終回で『ウルトラマンタロウの能力を捨てて、人間だけで事件を解決する』というのが描かれていて、自分にとってのこれこそが『大人の責任の取り方』だと思っているんですよね。この話は折につけ見直すんです。『責任を取る』という意味への理解の為に。


 今回のエピソードも『正しく責任をとる』というもので納得の出来です。




第244話・破綻した街を救え!⑧~やけくそになった小川をゲンたちは捕らえる。小川は自分の人生に悲観していた。そこにゲンの喝が飛ぶ!!


『所感』~嘘でもいいから信じなきゃやってらんねぇ~というコトは多々あって、なんだかんだで世の中はそのやせ我慢で動いている…というのはある。『解体屋ゲン』はついに連載700回を越え、勢いは増すばかりである。多くの方に熱い支持があるのは、『アナタがそういうやせ我慢で踏ん張っているのは知ってますよ』という共感だと思いますね。中身の無い応援よりも『理解』が力になるんじゃないでしょうか?



第245話・破綻した街を救え!⑨~ゴンは経験を買われ、今回の爆破&監修をするコトに…!!


『所感』~これ、すごい分かるな~。マンガでリアリティ云々を突っ込むのは野暮だと思っているんですが、オートバイはそうはいかない。黙ってらんない。そういうの自分の中にあるから。やっぱり『知っている』というのは大きな武器ですね。


 ところで最近は『艦これ』をやるようになって、戦艦の記録を調べることが多くなったんですが、『知るというキッカケ』もまた大事だな~と痛感します。爆破を見た元炭鉱夫の願いもまた届くじゃないかな~。知るというコトの重さを痛感した回でした。



第246話・破綻した街を救え!⑩~現場が終了し、それぞれがそれぞれのこれからの日常に戻っていく。そして久々に会った鉄太は…?


『所感』~今回は全10話という『解体屋ゲン』の中でも屈指の長期シリーズというコトもあって、まるまる一話をつかっておさらいです。逆に考えると僅か10話の中でこれだけのエピソード入っているんだよなあ…と痛感する。


 出発の時の鉄太が帰ってみたら変化していたのは面白いオチですね。


 100話から登場したゴンが三年近い時間を経て『あれ?実は結構イイ奴?』と思わせて、台無しにクズいのがブレないなあ。やっぱり、ジョージ富田みたいな変化は彼に期待できない。だけど、なんか憎めないのもゴンなんですよね。



第247話・ヒデは大金持ち!?~今回の補償金としてヒデに1500万円もの大金が振り込まれる。ヒデは前々から試したかったラーメンのトッピング全部のせにチョレンジ(挑戦+チャレンジ)していた。


『所感』~ラーメンの全部のせって、ここ一番でしかやっちゃいけないから、ヒデの気持ちは良く分かるな~。


 さておいて。


 『解体屋ゲン』という作品は『銭金の問題じゃねぇッ!!』という感じで威勢よく啖呵を切ったりする反面、お金が無いと人間的に死ぬというリアルをまざまざと描いている。例えば、殺人するのはとんでもなく罪が思いけど、同時に詐欺なんかの騙して財産を根こそぎ奪うも等しく大罪なんですよね。これはもう人間社会で生きている以上はどうしようもない現実だと思います。そういう意味でのお金の議論や考えるはとても大事なコトなんです。





第248話・ホタルの里~昭夫と健二先輩は故郷に還ると言う。今の故郷は農家たちの取組からホタルが戻ってきたそうで、それを聞いているゲンたちも期待が高まる。


 そんな折、現場事故が発生した!!


『所感』~ゲンさんによる人間ユーフォーキッチャー再び!!

 
 ホタルであるが、実は近所の田んぼでフツーに見れたりする。どうにも俺んちは田舎らしい!!キジとかタヌキとかもフツーに居るしなあ。昔は汚かった川も今はだいぶきれいになっているし、現に野生動物が戻っているところもチラホラ……。自然を汚す愚かな人間どもめ……という考え方はもう古い。意外にみなさんキチンと頑張っている。



第249話・事故物件~ロクの友人・神部もとに弟子入り志願の宮下がやってきた。弟子入りするにも子供が五人もいるので新たな住居が必要だ。しかし、宮下の希望金額と条件が合致しない。慶子は思いきった物件を提示する。


『所感』~『シャカリキ!』で主人公・テルは賞として最新鋭のカーボンフレーム(当時)をもらうが、自分の自転車を組んでくれた人が賞とは無縁の自分の仕事で初めて獲ってくれだんだ!!と喜んでいる姿を見て乗り続けることを決意する。これが『弱虫ペダル』だと新たなステージに行け!!と最新鋭機をタダであげちゃうのにガッカリした記憶が(主人公も抵抗なく受け取るし)。まあ、作品の否定とがでなくて『時代の流れ』なんですが。


 やっぱり思い入れを大事にするのってカッコイイことだと自分は思うんですがね~。



第250話・鉄太の誕生日~ゲンは仕事に集中していた。鉄太の一歳の誕生会に間に合わせたかったからだ。しかし、現場では女性監督を快く思わない連中の手によって大きく遅延してしまった……。


『所感』~自分の世代だと『まあ、こんなもんだろ』という感じなんですが、今はやっぱり家族サービスは欠かせないのかな?なんだけど『もっと家族サービスしてくれれば…』なんて思えないんですよね。多分、今回のゲンさんたちみたいに自分を養ってきたんだと思うんです。



第251話・合理主義(前編)~超!デキル!女!内田女史がゲンに依頼をしてきた。


 飼いならすことを目的とした内田女史はゲンの仕事ぶりを次々と否定していく。ゲンはけしかける。『そんなやり方がうまくいくもんか!!どちらが合理的か勝負しようぜ!!』と。



『所感』~記念すべく内田女史初登場エピソードです!!石井先生の手によって描かれる内田女史はエロオーラがプンプンです。こんな人に思いっきりブン殴られたいボクはドMなのだった。


 ただ、それ以外にも見どころがたくさんで『合理主義という名の裸の王様』となかなか痛いトコロを突いてくるなあ。



第251話・合理主義(後編)~ゲンと内田女史の勝負が始まった。最初は内田女史が順調であったが、だんだか綻びか生じて……?



『所感』~これ関しては自分もそうなんだけど、他の方も思い当たる方も多いだろう。とりあえず『数字はウソをつかない』(キリッ)とか言っている上司の顔面に真空飛び膝蹴りを叩き込みたくなる自分の精神性に異常は見られないというコトだ。本当、こおいう人は迷惑だ。


 が、そこは内田女史!!前々から思っていたけど、初登場からコレというコトはチョロイな。この落差は萌えキャラそのものなんですが、将来的に内田女史が悪い男の食い物にされないか心配でもある。







 今回はここまで!!残り49話(百足風に)


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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