忘れていた原点           中川ホメオパシー『バトル少年カズヤ』 - 豚か狼か

忘れていた原点           中川ホメオパシー『バトル少年カズヤ』

中川ホメオパシー『抱かれたい道場』
10 /30 2016


 ガキの頃の児童書には『ホバークラフトで透明パイプを移動するクルマ』とか『海底都市』とか未来に対してワクワクするようなものが載っていた。まあ、俺が小1の頃には提案されていたリニアモーターカーはいまだに実現しないけど。


 それでも文明の進歩というのはすさまじいものがあって、ファミコン時代の自分が今ほどコンピューター隆盛するとは思わなかった。『ドラえもん』で十徳ナイフ的にあらゆる機能のついた腕時計なんてあったけど、今のスマホはそれをラクラク凌駕している。



 そんな子供時代からするとマンガもすさまじくなっている。マンガというのは今ほどなかなか読めなかった。だからマンガを多く持っている友達の家とか、床屋のマンガとかそういうのが貴重だった。『今の子供もそうだと嬉しいな』と付け加えて、当時の子供はノートやチラシの裏面に自作マンガを描いて見せっこなどをした。その内容は間違いなくすさまじく酷いもので


 内輪ウケのクソマンガ

 構成もヘッタくれも無い稚拙なクソマンガ

 人気作を丸パクリしただけの薄っぺらなクソマンガ


 …等々、本当にどうしようもない。だけどマンガに対して本気で憧れていたのは断言できる。原点だな~。




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 さて、今回は 中川ホメオパシー先生の『バトル少年カズヤ』です。


 単行本が出るにあたって日本の検閲って案外ガバガバなんだなと思ったものですが、こうして単行本にしてみると、救いようが無い酷さであった。


 このマンガの感想としては『酷い』とか『狂っている』とか『濃い』とかある。これらはもっともな話で本当にアレとしか言いようが無い。マンガブログ的にはどんなにボロクソに書いてもクレームがこないというのはとても都合がいい。


 ただ、読んでいくうちに感じるのが『あれ?こんなに個性の強い作品なのに、俺はどこかで知っている!?』というのがって、その正体が最近まで分からなかった。



 『コイツはガキの頃にガキ共がこぞって描いた自称オリジナルのクソマンガだ』



 …と自分の中で感じてしまった。もちろん、商業作品であるからにあらゆるステータスは高いのですが、根っこは『ガキの描くクソマンガ』だな~と。


 世の中で最も多い作品ジャンルは『ガキの描くクソマンガ』であろう、だけど最も少ないマンガでもある。マンボウの卵のように産み落とされるも、ちゃんとしたカタチになっている稀有な例ではなかろうか?


 マンガに憧れたバカガキがイロイロと勉強し、洗練されそれが商業誌として皆を喜ばせる…それが真っ当だ。だけど、『バトル少年カズヤ』という作品は俺たちが『忘れていた原点』と言えるような作品に感じます。いいよな、マンガって。




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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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