第三回・百本組手!!⑥        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』 - 豚か狼か

第三回・百本組手!!⑥        星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』

週刊漫画TIMES
11 /05 2016
 
 『解体屋ゲン』はキャラクターが少数精鋭なトコロはあると思います。


 主役~ゲン

 メイン~ヒデ・光・慶子

 なかなかメイン~トシ・ロク・ゴン・秀美・有華

 良いタイミングで出る~ジョージ富田・内田女史・曽我・鶴見


 …という感じでバランス良好だ。ただ、このマンガは『単体だと成立しない』というのがあって、ゲンと絡ませることによって面白くしている。特にジョージ富田はゲンと対極な立場とあって、お互いを引き立てあっているのが面白い。マンガというのを理解するにあたって、流行っていて売れるものを研究するのもいいのですが、長寿マンガもまた土台がメチャ強固なんです。



 個人的にはケンタ復活してくんないかな~。若者の視点キャラというコトでひとつお願いします!!長いこと出てないけど、それは何気にしれっと出しちゃえばいいんじゃないでしょうか?現実世界より10年も早くナマズをウナギの代替品として使ったセンスは素晴らしいものがありますね~。

 







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第253話・ゲンさん流コミニュケーション~三友リースのシステム開発・中山は自信満々のシステムであったが、全く思うようにならないので気落ちしていた。そんな折、鶴見はゲンさんのトコロに研修に行かせる。


『所感』~システム入ったら、かえって面倒くさくなった!!


 ……これは何べんも経験しているので読んでて胃に悪い(笑)。会社がだんだんおかしくなってきたトコロに『新システムで挽回するぜ!!』と上層部が息巻いていたんで、辞めちゃったら半年後に会社が消滅したとかありました。


 経営学に関しては全く分かりませんが、なぜこうのは『無駄な工程をとにかく減らす』という考えに至らないのだろう。10円安いから、タクシー使って遠くのスーパーまで買いに行く……みたいな考え方してるんだよなあ。多分、彼等は仕事が好きなんでしょう。俺は大嫌いなんで、とにかくサッサッと終わらせたいのです。


 石井先生の作画の素晴らしさに料理があって、いつもうまそうだ。そういえば、ちばてつや先生のアシスタント出身なので『あした天気になあれ』の太陽くんがガツガツうまそうに食っていたカツカレーとかは石井先生の作画なのかもしんない。
 


第254話・ロクさんのおせっかい~今年も夜の見回りをしているゲンさんたち。見回り中にロクはとある家の雨どいの壊れを発見し、高齢化社会を実感する。ロクは考え行動することにした。



『所感』~タイトル誤植ですよね?ロケさん?


 今回のゲンさんは痛快な活躍を見せるのですが、印象深いシーンがある。ゲンとロクが訪ねた老婆の家で『リフォーム詐欺なんだろ?』と疑ってかかるのですが、最後にとても悲しそうな顔をするんですよね。


 人間ってあんまり酷い目にあい続けると、疑り深くなって差し伸べた手に対して反発しちゃうんですよね。そして、その後は『とても悲しくなる』んです。そうなってしまった自分に対して。


 どんな人間も誰かが見てないとダメになるって自分は強く信じているんですが、ロクさんの最後のセリフは『そういう大げさなもんじゃねぇよ』と当然と考えられるのがいいんですよね。 



第255話・二人の仲は…~クリスマスが近い。光は有華に『ヒデくんはどうかしら?』と言われ、俄然意識してしまう。


『所感』~マンガ学説というのがあり、自分では学会の権威と思っているのですが、あまりにも異端児すぎて学会から追放されてしまった身なんです。この前は『バルンガの倒し方』を訪ねられたので、『バルンガは怪物ではない。神の警告だ』と答えておきました。


 『ヒデがパチンコに勝った直後は酷い目にあう』


 …というのを提唱したが、今回の件では『微妙』というコトになる。ううむ、あの鉄骨が当たってさえくれれば…。 


第256話・新年の抱負~年末のみんなはそれぞれ出かけてしまい、ゲンは珍しく一人でお留守番だ。そんな折、意外な人物からの携帯が鳴る。


『所感』~ジョージ富田はかなり好きなキャラなんで、今回はウレションものです!!


 特に、ゲンが得意気な顔をしている横で衝撃受けまくりの表情なんかコチラがアヘ顔になるぐらいに素晴らしいです。げっぽん。


 ただ、今回の見どころとしては『やりたいコトに対して、キチンとビジョンは見えているか?』というのが描かれている。例えばマンガ家においては『売れっ子になる』といのは会社を大きくする…というコトに繋がると思うのですが、そのしがらみから描きたいものが描けないというジレンマも生じたりするんですよね。ゲンとしては少数精鋭によるエキスパートの育成である。だけど、ジョージ富田のメジャー志向があるからこそな側面もあるんですよね。互いに認め合うというのは何も同じ道行くのとは違うんです。


 
第257話・駅前再開発(前編)~秀美のチョレンジ(挑戦+チャレンジ)は『駅前開発の都市計画』であった。ゲンは「まちづくり委員会」に組み込まれてしまう。

 渋々赴いたゲンであったが、案の定それぞれがそれぞれの主張を繰り広げていて収拾がつかなかった。


『所感』~これは大マジであるんだが、『ガールズ&パンツァー』で見事に集客活性化してしまった大洗商店街はマジで偉大だと思います。これは『解体屋ゲン』でも取り上げねばならない事案だ。


 と言うのも某アニメの影響で埼玉・鷲ノ宮が一時期フィーバーしたんだけど、消えるのも早かった。少なくとも大洗は三年以上継続して今も栄えている。他ならぬ俺がとにかく行っている。三ヶ月にいっぺんぐらい行っている。いや、ここはなんだか楽しくて楽しくて。


 これは『ガールズ&パンツァー』という作品だけではなく、地域住民の努力なんですよね。 


第258話・駅前再開発(中編)~思うように進行しないコトに秀美は打ちひしがれていた。


 ゲンは思い切ってみんなを集結させてみる。


『所感』~自分の夢の実現の為に仕事があるという人


 自分の夢の実現の為に仕事があるという人


 …と書いてしまえば一緒ですが、夢の為に収入が必要という人もいれば、収入は最低限でもいいからその仕事をしたいという人も居るんですよね。で、そういう人たちが同じチームでやるには互いの言い分を聞くことが無いと始まらない。前回のオチである(最初の一歩』です。まあ、何にしても最初の一歩が一番困難なんですよ。きっと。 


第259話・駅前再開発(後編)~ゲン、襲撃される!!


『所感』~今回はゲンの大立ち回りが気持ち良い!!そして、事件が急展開して現場に駆けつけるシーンは刑事ドラマのようであるが軽トラというのが素晴らしい!!いや、マジで。このマンガの密かな楽しみとして見せ場の見開きシーンで重機という。『解体屋ゲン』のファンであるならば『シンゴジラ』のクライマックスシーンはウレションもので観れるだろう。あの中にゲンやヒデたちが必死こいているのをイメージできる!!


 前回の相撲を今回も引きずっているのがグゥ!! 



第260話・爆弾テロ(前編)~世界の各所で爆弾テロが発生していた。その参考としてゲンは警察に呼ばれる。一方、ヒデと光はお互いが気になるようで…。


『所感』~先日、宇都宮(宇都宮城跡地近辺)で爆破騒ぎがあり、誰もがその一報を聞いて『ついに日本でも爆破テロか?』と思ったに違いない。実際、は『迷惑な自殺』というコトになるんですが、①いつ日本でも爆破テロが起こってもおかしくないという認識②素人でもネット情報をかき集めて爆弾を作れる…という二点は事実だろう。


 ただ、これを描かれた頃というのは『そこまで意識づけされてない』というのもあって、このマンガの先見性にはいつもビックリです。



第261話・爆弾テロ(中編)~ハンスの手引き、東京駅を調査するゲンたち。光と二人きりになったヒデは告白を決意する。そんな時、黒髪の美女が二人に近づいてきて……?


『所感』~フィクションに於いての『爆破』というのは『恐ろしいもの』とか『殺される』とかネガティブな印象になる。『解体屋ゲン』という作品はポジティブな印象にしているのは、この作品のファンの共通意見だと思う。困難に対してイロイロ頑張って、最後に爆破でスカッとするフォーマットは宇宙戦艦ヤマトの波動砲みたいな。


 が、このシリーズは『従来のマンガなどで描かれてきたネガティブな方』というコトでより印象を深くしている。初期の頃のエピソードで下着の色で断線するコードを決めるというのがありましたが、この頃は長期連載に突入し、かなり凝った解除プロセスを踏んでます。 



第262話・爆弾テロ(後編)~光のピンチにヒデが頑張り、爆発物の受け渡しに成功する。ゲンとハンスは解除に移行するが、警察が『待った』をかけてきた。


『所感』~本田宗一郎の言葉に『できないことはできるやつにやらせろ』というのがあって、自分も同意する。 


 『解体屋ゲン』でよく描かれるのが『できるヤツ』に対して『ルールを押し付けてくる人々』との軋轢である。そしてそのケースは『非常時』であるというコト。思うにルールというのは『平常時に適用される』という大前提があって、非常時は『できるヤツの判断』にまかせた方がいい。結果、それが失敗に終わっても責めるなんてのは恥ずかしいことなんです。


 ただ、日本という国は『できるやつ』に対しての尊敬が異常に低いとは思います。これはもうお国柄というレベルな気がする。例えば、マンガに於いても『けっこう読んでいる人が作者の名前を覚えて無い』というのがザラだったり。



第263話・愛しい人~謎の黒髪美女はクルマを駆って逃走するもタイヤに被弾し、コントロールを失い事故死してしまう。

 一方のゲンたちは解除できるのか…?


『所感』~昔、『ミナミの帝王』で主人公・銀次郎は育ってきた女性部下に『跡継ぎにできるかも…』と期待していた矢先に男性部下が男女合体ウルトラマンエースしてしまい、断念した…というのがありました。ここで描かれていたのが『職場恋愛禁止』というコトでしたが。


 対して、『解体屋ゲン』は職場恋愛推奨なトコロがあって、そもそもゲンからしてそうだったりする。


 しかし、『職場恋愛』の是非は論ずるまでもなく、今はそういう機会って激減してますよね。お見合いを勧めるおせっかいなおばさんというのもキチンと機能してたんだな~。 







 今回はここまで!!残り37話(百足風に)


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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