学祭……ただし家の中で                ざら『ふたりでひとりぐらし、』 - 豚か狼か

学祭……ただし家の中で                ざら『ふたりでひとりぐらし、』

ざら『しかくいシカク』『ふたりでひとりぐらし、』
11 /23 2016


 マンガ家の資質的なトコロでイロイロあるんですが、得意がかなり異なるのが面白いトコロだ。


 きらら系、と言っても本当に得意とするのが違う。華やかな引力を持つマンガ家さんもいいのですが、自分の好みとしては巧い方ですね。巧くてキャリアと共に確実に向上しているタイプのマンガが好きです。


 無印きららですと、巧い方が多い印象が。まず、荒井チェリー先生と湖西晶先生ですね。そして、三上小又先生だ。まだ一巻しか出してないけど『サクランボッチ』の悠理なゆた先生も『巧い』のベクトルに行きそうな気がする。若手の中では最も試行錯誤の感じられるマンガ家さんです。


 で、毎回記事にして毎回唸らせる巧さのあるマンガ家さんは、ざら先生ですね~。



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 今回の『ふたりでひとりぐらし、』は学祭というきらら系ではおなじみのシチュですが、家の中で模擬体験という微妙にずらして展開させているのが面白い。エロゲーにおけるパンツをずらして挿(以下検閲における削除)みたいな意外性で。



 ざら先生の作品の魅力は『構成』だと思います。先ほど『人それぞれ』と書きましたが、構成力がマンガ家評価を決定づけるのならば、ざら先生はきらら系のトップと言ってもいい。きらら系はいよいよ長いけど、前作『しかくいシカク』の第一話はその中でも衝撃的なものがありました。『機動戦士ガンダム』の第一話は完璧……という意見をよく耳にするケド、きらら系なら『しかくいシカク』の第一話だ。いまだにあれが僅か八ページで成立しているのが信じられない上に、クライマックスシーンでカメラを空高く放り投げる構成がすごすぎる。カメラマンガ=神経質・難しそうというイメージをブッ壊したしね~。


 いつもスゴい構成ですが、今回はかなり読み返した!!ホントにこの情報量をやっぱり八ページで収納している。しかもキツキツ感無しで!!冒頭と締めが対になっていて、これはもうパーペキである。



 巧いマンガというのは本当に魅力的です。自分はマンガというものの底なしの面白さが好きですが、この『巧いマンガ』というものこそアッピールしたいんですよね。マンガによって良い部分は本当に違うけど、巧い系マンガはツボるとマンガそのものがやめられなくなるから!!



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 前回はこんな記事書いたけど、やっぱ珊瑚先生に対してはみんな同じコト考えていたのね……。



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宇都宮 勇

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