スタンダード+1            林雄一『木になる森さん』 - 豚か狼か

スタンダード+1            林雄一『木になる森さん』

週刊少年チャンピオン
12 /03 2016


 マンガはサービス業


 …というのが自分の根底にある。なので『読者に楽しんでもらうのが最優先』というコトだ。よくマンガ家マンガで『ボクは今まで誰も見たこと無いようなマンガを描いてみせる!!』というのがあるが、それは演出上であって、真に受けてはいけない。現実に考えるとそれは『読者をねじ伏せよう』という驕りでしか無い。



 まあ、自分も『そういうのが読みたい』と思っていた時期があって、それもまた慢心でしかなかったのだけどね……。マンガはやっぱりスタンダードなのが良かったりするんだ。これは決して保守的なコトじゃない。保守な見せかけた度胸ある前進だ。そのスタンダードに『売りとなる+1』の要素があると俄然面白くなる。マンガはサービス業なのだから。




 


 当ブログはチャンピオンメインですが、昔からの読者には馴染み深いのが林雄一先生だ。



 この度、始まった『木になる森さん』は実に林雄一先生らしさがあって良い。『スタンダード+1』を見事に体現したかのような面白さだ。さすが全てを脱がせるコスプレAVが許せない林先生である。分かっている!!



 さて、林雄一先生といえばやっぱり『心温まるストーリー』だと自分は思う。本編に描かれているのは、要領の良くないボーイ&ガールである。ここら辺はスタンダードであるが、やっぱり読んでて面白い。個人的には林先生の代表作になるんじゃないかな~ぐらいに手ごたえを感じている。


 スタンダードであるが、記号的に描かれて無い


 …というコト。マンガというのは技術も大切ですが、なぞってできる程に甘くは無い。描く人間がそのままダイレクトに出る。同様に読者も浅はかじゃない。それを恐れるマンガ家と読者のバトルでもあるんです。



 まずは一読されてください。特に古くからのチャンピオン読者にオススメしたいのです。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp