繋ぎ            小沢としお『Gメン』 - 豚か狼か

繋ぎ            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
12 /11 2016
 ウルトラシリーズでは『帰ってきたウルトラマン』が好きだというコトを度々どころかしつこく書いてますが、このシリーズの最大の特徴は『変身道具がない』というコトだろう。中盤ぐらいから曖昧になってくるんですが、メインライター・上原正三氏の場合は『自分の意思で変身できない。頑張ったご褒美で変身する』というのが守られている。



 どうせウルトラマンが怪獣倒しちゃうんです。


 たまのイレギュラーはありますが、これはほぼ決定された内容です。マンガもそうだ、なんだかんだ言っても『どうせ解決する』んです。悪いヤツは殴り倒されるし、問題はどこかに落とし込む……じやないと物語の存在意義が無くなる。


 じゃあ、観たり読んだりする意味は無いか?と言えば違う。『帰ってきたウルトラマン』は『ウルトラマンに変身するまでのドラマ』がとても面白い。その過程に『説得力』や『正しさ』や『肩入れしたい』という気持ちを描くのだ。



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 小沢先生もまた、こういうドラマを大事にするマンガ家さんの一人だ。


 自分は『正しさ』というのは『定義付け』するものでは無いと思ってます。それは『それを支持したい』というものではないかと。古典『ワイルド7』だと、『友情が犯罪になるなら、俺は喜んで犯罪者になるぜッ!!』という叫びなんか正しさしか感じないしなあ。



 さて、今回の『Gメン』は男女共々にクソくだらねぇ話で盛り上がってますが、これもねまた『定義付け』じゃないんです。ここで描かれているのは『仲間っていいな』という少年マンガの王道ドラマなんですよね。この手のヤンキーマンガにおける『くだらない話をダラダラ続けていて不快』という方は『そうかもしんないけど、俺はそういうの無理』ってなっちゃいます。俺は『定義付け』で生きるのは無理という意味で。これは大事な過程だと思ってますから。



 自分はウルトラマンが勝つところは『確認』であって、本筋は『過程』に在るんです。マンガでもそれは変わらない。小沢先生は今回みたいな『繋ぎ』が抜群に巧いんです。




 
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宇都宮 勇

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