豊かな時間            高野裕也『彩音お嬢様はサノバ○ッチにあらせられる』 - 豚か狼か

豊かな時間            高野裕也『彩音お嬢様はサノバ○ッチにあらせられる』

ガンガンJOKER
12 /14 2016


 負け惜しみ…ととってもらって一向に構わないんだけど、やっぱり『お金』に比例して『楽しさ』が増すというのは無いし、まして他人の楽しいイコール自分の楽しいじゃないな…と痛感する。なんのコトは無い、自分の好きなコトやってるのが『豊かな時間』なんじゃないでしょうか?それは人によって全然異なるものだし。陽気がイイ感じの時にチャリこいでいるのが楽しいけれど、他の人はそうじゃないしなあ。


 そもそもに地方都市の過疎なトコロで育った俺は、近所に男の子が居なかった。なので、一人遊びとかテレビとかが主流になっていた。いやいや、もともと団体行動というのが苦手である。『あなた方が集団で楽しむのを大事とするならば、同様に俺は俺の豊かな時間を邪魔されたくないんだけどな~』という感じで。ところが日本人の謎の群集心理は『一人で楽しんでいる人はかわいそう』とか思っちゃったりする。



 なぜだ?




 



 さて、今回のマンガは  高野裕也先生の『彩音お嬢様はサノバ○ッチにあらせられる』です。


 俺が中学生だったならば、『これは絶対にエロいマンガだ!!』とハァハァしながらベルトをカチャカチャとズボンを(以下略)と読んだと思いますが、ぶっちゃけ『サノバボッチ』というコトで、ぼっちマンガ(そういうカテゴリあるよね)でした。


なんというコトでしょう!!勇チャンの大好きなエロゲーで『サノバウィッチ』があるのは知っていましたが、なんと『サノバボッチ』という概念があるとは知らなかった!!


 話を戻して。


 このマンガは大学生になった彩音お嬢様がハメを外してスーパーフリーなコトをやらかすのでは…という周囲の心配をよそに『実はぼっち遊び』を楽しんでいた……というフォーマットになっております。そして、そのフォーマットを踏襲しつつ、毎回微妙にアノ手コノ手で緩急つけてくるという勇チャン好みのマンガスタイルです。



 このマンガを読んでいてハタと感心させられるのが『彩音お嬢様はほとんどセリフが無い』というコト。周囲の人々がヤキモキしていて、そっちのリアクションが面白いのだ。彩音お嬢様はそんな思惑の外で『一人、豊かな時間を過ごしている』というもの。


 これまでの『ぼっちマンガ』というのはそれに対して劣等感を抱えたキャラクターが頑張って空回り……という構図であったが、これは真逆とも言える斬新なスタイルです。そう『一人でも豊かな時間は出来ますよ』というコト。むしろ『人には向き不向きがあるんだから、ぼっちで楽しむ適性だってありますよ』というコト。


 事実、一人遊びをしている彩音お嬢様は『本人からの説明的なセリフ』がまるで無いのに関わらず『実に楽しそう』という。ぼっちに怯えるコトは無い。怯えるのは世間体に左右されてしまう自我の弱さなのだ……!!




 ……という押し付けがましいメッセージ性などあるはずも無く、単純に『面白いマンガ』ですよ!!せっかくの無料配信なんで、是非とも読まれてください!!かなりオススメの作品です!!





 

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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