美人にすれば良い…というものでも          せきはん『恋ヶ窪★ワークス』 - 豚か狼か

美人にすれば良い…というものでも          せきはん『恋ヶ窪★ワークス』

マンガレビュー
12 /23 2016

 『絵の巧さ』というのは奥が深い。その巧さを受け手が理解できてないケースは多いだろう。芸術の世界に関しては自分は全く分からないし、これから先も分かろうともしないだろう。その巧さが理解できないし、俺としては『ハダカの王様的に値段を吊り上げてんじゃねーの?』とか勘ぐっております。特に前衛芸術の類は。あ、オタクらしくミシャとか好きなのもあるけど。


 だから自分はマンガが好きだ。


 マンガは学校でイヤイヤでしか絵も描いたコトもない一般人が、『ヘタ』とか『巧い』とか『抜ける』とか言ってお金出して商売として成立させていく。萌え絵しか好きじゃないヤツがそれだけ好んでもいいし、劇画オンリーでも、特定の作者さんだけヒイキしててもいい。俺はそれはとても健全だと思っている。マンガは好きにしていい。それがいい。


 だけど、『女の子の魅力を伝えるならば』『金払いの良いクソオタク相手に』『媚びた絵を描けば』『それに比例して売り上げが上がる』というものでも無いのがマンガだ。



 マンガのその健全性と大衆性が自分は好きだ。



 
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 さて、コミック アース・スターの卑劣な販売戦略にまんまと陥れられ買ってしまった、『恋ヶ窪★ワークス』上巻が今回のお題です。



 いや、まあ、バイクマンガで俺もまがりなりにもバイク乗りであるからにして『この本にはバイクの素晴らしさが詰まっている!!』というのはおそらく誰もが言っているので、自分は『絵の魅力』について書く。小学校の図工評価は1と2しか無かった俺なので、芸術を肉んでいるのだ。憎しみを肉しみに変える俺は肉えもんなのだ!!



 先に『萌え絵しか見ない』というのは全然アリと書いたけど、それって『勿体無い』というコトでもあるんですよ。マンガの絵(オタク絵)というのは奥が深くて、一見関係の無い劇画を知るコトによって『幅が広がる』というのもあるんですよね。また、時流に乗った人気の絵柄というのは『飽きが早い』とか『代わりの方が出る』というのもある。萌え絵というのはハンコ絵かしやすいのも抱えている弱点だ。



 せきはん先生の絵は良い!!


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 主人公の


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 あやめですが


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 メチャ魅力的ですよね~。



 これはもう、せきはん先生の絵の魅力に支えられているのが大きい。この絵じゃないと『恋ヶ窪★ワークス』はダメだ。絶対にダメだ!!イコールこの絵じゃないとダメだ!!せきはん先生は本当に絵が巧い。実に魅力的な絵を描かれる。このマンガは『バイクマンガ』に定義されると思いますが、バイクだけでなく、その世界を構築する巧さに長けている。それが後の『のーどうでいず』の魅力にも繋がっているだろう。



 そうなったらマンガはうまくいく!!読者というのは実に勝手な生き物だ。売り出し中の福本伸行先生の『カイジ』はさんざん絵について言われていたけと、今『この絵』を普通の劇画タッチにしても反発しか出ないだろう。読者は気まぐれにイロイロ要求するけど、絵柄は馴染んでしまうと『コレがいい』になる。なにしろ福本先生の絵は『誰もが福本先生の絵とすぐ理解できる』という強力な武器を持っている。折に触れ書いてるけど、俺は福本先生の絵を『巧いマンガ絵』と本気で思ってます。



 せきはん先生の絵もまた技術点の高さはもちろんですが、『恋ヶ窪はこの絵じゃないダメ』となっているのは強みだな~。


  
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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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