電子書籍                  横田卓馬『獣の女王』 - 豚か狼か

電子書籍                  横田卓馬『獣の女王』

横田卓馬『背すじをピンと!』『シューダン!』とかとか
01 /02 2017


 まず、自分のスタンスとしては『それでも可能な限り紙が良い』なんですが。


 最近は電子書籍を読むようになってきた。そもそもにネット無料配信の作品が増え、当ブログでも取り上げるコトが多くなった。ちょっと前の自分だと『電子書籍は紙媒体に勝っている部分は一つしかなくて、それはスペースだ。だけど、その一点はかなりの優位性だ』と考えていたんですが、他にもイロイロと見えてきた。


紹介しやすい~端末とかの持ち歩きなんで、オススメしたい方に見せられる。また、配信だったらアドレスを転送なりできる。

買いやすい~たまにセールを行ってくれるのが嬉しい。本屋はそういうの無いし。


 マンガブログやってて痛感するのが『マンガはヤバイ。危機的状況だ』というコト。まあ、とどのつまりは政治が悪い・社会が悪い・この世の全てが悪いという『悪・即・斬』的な何かであるが、それでも好きなモノに対しての危機は出来る範囲で抗いたいものです。で、特にヤバいな~と感じるのが『マンガ家さんの収入とモチベーション』だ。


 マンガ家さんの収入はサラリーマン的に考えてはいけない。むしろ野球選手とかのアスリート系だ。年棒+出来高制で『稼げる時に稼げ』である。そもそもにマンガ家さんになるような方はだいたいがアタマが悪いので欲っ気が並以下だったりする。マジでマンガ描けて読んでもらって、とりあえず生活できればいい…という方が比率高めなんだけど、『その生活すら満たせない』というのが現状です。


 また、モチベーションであるが、やはり『読者が居るのを実感する』なんだけど、コイツもヤバい。よくマンガ家マンガにある『段ボール箱いっぱいのファンレター』というのは今や嘘だかんな。もちろん、そういうマンガ家さんも居るけど、そりゃ『上位1%以下の存在』と考えていいです。よく『自分はマンガのこのシーンが今の支えになっている』という読者の声とかありますが、同時に『読者のその声が支えになっている』というのも在るんです。本当に。



 



 …というコトで今回は     横田卓馬先生の読み切り前後編『獣の女王』です。


 いや、横田先生ったら『背すじをピン!と』なんですが、ほうほうこういう読み切りもあったんかの~。何々、100円か。丁度良い読もう…という感じに。


 『干支天使チアラット』が干支のヒロイン戦士が集結するのに対して、こちらはバトルロワイアル系です。読み切りなんで最初の一人倒して終わりなのが残念ですが、かなり面白かったな~。主人公の干支がヘビっていうのは絶妙ですよね~。これが虎とか龍とか強そうなのだと盛り上がらないし。そして、その設定からするとどうやって前回ネズミは頂点に立ったんだ?とイロイロと想像力を刺激される。特に戦闘シーンのヘビデザインはかなりエロカッコイイ!!立体化映えする!!


 おそらく『人気次第で連載』というカタチだったのだけど、運に恵まれなかったのだろう。


 そう、マンガの成功って『運』をはじめとしたイロイロな要素がデカいんです。実際『背すじをピンと!』で横田先生の名は大きく認知されることになったし。なので『面白ければ黙っていても売れる』という考えの方には龍虎乱舞を叩き込みたくなりますね。


 で、このマンガなんですが『電子書籍ならでは』というコト。特に読み切り関係には向いている。俺も過去に『残しておけば良かった』という読み切り作品はたくさんあるし、またページ数の関係から単行本にならない。以前は短編集というのも発売するコトもありましたが、濃いファン向けで売れ行き悪いそうで、最近の出版社はやりたがらないんだよなあ……。たがみよしひさ先生は読み切りが本領なんで、こういうマンガ家さんは今の紙媒体ではキツいと思います。


 反面、端末持ち歩きが当たり前な現代において、短編を安価で販売するスタイルは悪く無いと思います。ガキの頃は『全国民から一円ずつ集めれば一億円になる』なんてアホなコト考えたりしましたが、電子書籍というのは『そういう可能性もある』と思うんです。たまに政策として『マンガ・アニメの輸出』みたいなコトあがりますが、『なら、そのお金を作り手に補助金として配布しろよ…』とか思っちゃうだけどね。



 とにかくマンガの現状は厳しいんだけど、イロイロな可能性は模索したいものです。マンガ大好きだから。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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