根強く愛される作品           菅野マナミ『ひまわりさん』 - 豚か狼か

根強く愛される作品           菅野マナミ『ひまわりさん』

マンガレビュー
01 /10 2017


 マンガの危機的状況が叫ばれ続けてますが、そのおかげでマンガの作品傾向も大きく左右される。


 そりゃ、企業だから『売れないと困る』というのがあるんですが、これが『好きなモノをチョイスする』という幅を狭めたりする。そうすることによって読者の視野が狭まる…という危険性はあるだろう。悪循環に。


 『売れている作品が終わらずに続いている』


 …という傾向が強くなった。週刊だと単行本が年6冊なのでエラい勢いで本棚が埋まる。あと『出オチマンガが増えた』とか『ハッタリばかりのマンガが増えた』とか『とにかくカワイイ子描いとけ』的な感じで。保守的な継続と、瞬発力のマンガ傾向にある。


 個人的には『ハデさは無いがジワリと面白く、ゆっくり長く付き合いたい』というマンガの底力を信じて欲しい…というのはある。そして、それを体現しているような作品は



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 菅野マナミ先生の『ひまわりさん』だろう。



 派手さは無いがジックリと読める作品で、刊行ペースはだいたい10ヶ月に一冊ぐらいだ。このマンガは『根強いファンが買い支えている』というのを実感する。作品が作品だけにテレビやネットで話題独占とか、メディア展開(アニメ化はありそうな気も…)はありませんが、確実に『静かに熱心な読者に支えられてる』というのはある。


 そして、何よりこのマンガは『誰が読んでも面白い』というのがある。しかし、『へえ、こういうマンガもあるんだ知らなかった』という位置付けでもあるのだ。そして、本能的に感じるのが『こういうマンガがないがしろにされたらマンガはお終いだ』というコト。注目されるというのはとても大事なコトですが、同時にひっそりと支えるようなマンガも必要です。


 菅野マナミ先生の紡ぎだす心地良い空気……これが贅沢で豊かな時間だと感じる。ガツガツ食うなんてもったいない。ゆっくりと丁寧に味わうのだ。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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