空手マンガの(悪)影響           野部優美『ランブル・フィスト』 - 豚か狼か

空手マンガの(悪)影響           野部優美『ランブル・フィスト』

週刊少年チャンピオン
02 /15 2017


 俺がガキの頃は『マンガは子供に悪影響あるんでけしからん』と大人が良く言ってましたが、そもそもにそれらは梶原一騎先生のマンガを指していたのではなかろうか?


 梶原一騎先生!!


 没してからかなり経つが、最近の若い方は読まないのだろうか?『ドラえもん』とかの古典は読まれるのかもしれないが、どういう訳か梶原一騎先生の評価は年々下がっているような気がする。


 でも、俺って『マンガの悪影響』たる梶原一騎先生のマンガが大好きだし、中でも『空手バカ一代』は悪影響の最たるもので最高です。このマンガ、開幕からして滞りなく狂っているのです。読み始めて一分後には空手にできないコトなど存在しねぇ!!と悪影響受けることは確実です。


 つーか、『空手バカ一代』を読んだ人と話するとアイタタ……な話が盛りだくさんである。これ読んでマンガ家になった方も多かろう。中川ホメオパシー先生の『抱かれたい道場』も『空手バカ一代』あってのマンガな気もするし。



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 さて、先日三巻が発売されたばかり 野部優美先生の『ランブル・フィスト』です。もちろん『空手バカ一代』とは全く似ても似つかない空手マンガですが、俺がすでに毒されているので『なんでも空手で解決してやる!!』という勢いで楽しんでます。まさにバカです。


 前巻までは克己中心でストーリーが進みましたが、ここからがいよいよ本編という感じで大きく話が動きます。



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 そう、タイシの方が今巻のメイン!!タイシの過去と立ち位置が描かれますが、ここからさらにクエスチョンが拡がり作品の魅力を深めてます(タイシの顔の傷とかいずれ描かれそうだし)。


 が、そんな中でチョコチョコと空手について描かれているのが興味深い。まあ、『才能あってもラクして強くなれませんよ』的なのが野部先生は本当に念入りだ。克己の例で言えば『走りこみで持久力やらの基礎作り』というのを怠ってない。『落語ボクサー』の時もそうであったが、『まずそういう基礎がなってないとお話にならない』と描いている。それが原因で剛太は敗北したしね。


 で、次のステップで『筋力をつける』というのも提示されている。かなりアレな『空手バカ一代』でもケンカ十段・芦原英幸もカラダ作りして柔道家に勝ったしなあ。



 『やっぱり、努力は大事なんだ!!』


 …とオツムの弱い俺はこういうのでコロリと騙されちゃうのよ(いや、描かれているコトは本当なんだけど)。



 『経験者は例えマンガでも嘘は描けない』というのはマンガの面白さですよね。例えばマンガでバイク出たりするとだいたいがいい加減なんです。まあ、それでも問題ないのもほとんどなんですが、やっぱり経験者は嘘が描けなくなる。『こんなタイヤじや曲がれない』とか『こんな大きなバイクにこんなブレーキはありえない』とか。まあ大嘘描いていたのが『空手バカ一代』で、それなのにノンフィクションを売りにしてこれは真実である!!とかやってたんですけどね。


 ただ、『ランブル・フィスト』にしても『空手バカ一代』にしても楽しいから無問題!!やったぜ!!


 三巻は気になるトコロで終わってますが、『だとしたら今のヤツ等の本部は手薄だ!!』と芦原英幸理論を展開して、克己のチャリにニケツしているのが四巻だったら俺はウレションを漏らすだろう。俺は『空手バカ一代』でバカになってしまつたのだ!!




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 今回の『野部先生にファンレターを!!』のカットもたいそうアタマが悪くて最高です。実は次巻も楽しみだったり。担当さん、良い仕事してるな~。







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宇都宮 勇

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