役割            掛丸翔『少年ラケット』 - 豚か狼か

役割            掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
03 /07 2017


 全くのシロウトであるが『将棋は飛と角がエライ』などと発言したらバカだと思われるのは理解できる。


 『確定しているコト』ですが将棋の駒の中で『確実にパワーアップする駒』はこれに歩を足して3つだ(今までの性能に加算されるから)。例えば銀は斜め後方に行けなくなるし、王で王を撃つことができないのも確定している。そして、歩はパワーアップするまでに非常にショボいスペックで頑張らねばならないし、成っても斜め後ろは行けない。


 だけど、全ての駒に各々の役割があって、どれがエライという訳では無いのが将棋の魅力だと思います。


 

 …が、どういう訳だか、より身近な人間社会で『そう思える人』というのは存外少ないのかもしれない。そりゃ、みんな王みたいな立場になりたいけど、王は一人と決まっているし、金銀の側近も数が決まっている。だけど歩にだって役割はあるし、それを理解できない王には資格は無いんじゃないかな…と。




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 今回の『少年ラケット』は『エースたる条件』が描かれていて面白い。なんと、エースである豪が『実は弟より弱かった』というコトになる。実力主義を掲げる人も世の中には居ますが、『それはそれで危険じゃないの?』ともとれる。また『エースが部長でも無い』というのも面白い。


 だけど、それでチームが機能しているんですよ。松山は。


 チームというのは各々の役割を果たす集まり。できないコトはできるヤツにやらせる集まりでもあるんですよね。頑張ればなんでもできるというのは『思いあがり』だと思います。『機動戦士ガンダム』で最も印象に残るセリフは『たった一機のガンダムでどうにかなるほど戦争は甘いもんじゃない。それができるというのならば自惚れだ』という考え方ですね。


 もっとも『実力至上主義』の人とは相性悪いんですが。『少年ラケット』という作品はそういうトコロはドライに描いていて自分と相性が良い。




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宇都宮 勇

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