フィクションを楽しむ      板垣巴留『ビースターズ』   - 豚か狼か

フィクションを楽しむ      板垣巴留『ビースターズ』  

週刊少年チャンピオン
03 /26 2017


 オタクである以上、やはり『心無い言葉を浴びせられる』という経験は不可避であると思う。相互理解不能あきらめろ、というヤツ。


 その中でも代表格が『二次元の子を好きになったりするんでしょ?キモいね~』的なヤツですね。


 まあ、一部のオタクはそうなんかもしんないけど、実際は『割り切っている』という感じかな~。キャバクラの娘と楽しく話すのと変わらないと思いますよ。それ以上に踏み込むのはルール違反というのはリアルでもあるでしょうに。ゴッコ遊びは大人になっても…大人だからこそ逃げ場に必要だったりするんです。


 『嘘を楽しみ豊かさを得る』


 …というコトかな。感覚的に分かっていただければ幸い。分からない?なら平行線だ。交わらない方がいい。お互いのために。




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 さて、今回の『ビースターズ』はレゴシが積極的にハルに対してアプローチをかけているのと、ジュノが積極的にレゴシにアプローチかけてくる……というのを読者がニヤニヤしながら楽しむという回です。



 あなたがレゴシだとしたら『どっちを選ぶ?』


 
 …という作品からのクエスチョンですが、おそらく大多数は『ジュノ』になると思うんですよね。種族間のハードルが存在しないというのがまず大きいし、そもそも彼女から好意を抱いている。性格・器量・容姿どれをとっても申し分ない。


 これを『考え楽しむ』という感覚がある人と無い人が両極端に分かれるのがリアルの人間社会だと思います。まあ、ぶっちゃけ『考えない人』のが生物的に優れていると思いますが(皮肉でもなくマジで)。で、ここから発想を拡げるのもフィクションを『楽しむ』だ。例えば『種族間』の部分をリアルに変換すると『身分』『能力』『生まれ』等々に分類できる。ジュノは『手に届く』であり、ハルは『タブー』である。



 ではハルの『タブー』をイメージしてみる。自分にとっての『タブー』とは何か?まあ『高嶺の花』とか『人種』もあるだろうし、人によっては『近親相姦』という領域もあるだろう。


 
 そして、『ビースターズ』という作品の『受け皿』はとても大きい。このままいけば傑作間違いなしである。楽しまないともったいないよね。重ねてフィクションを楽しむという感覚が無いのは生物的に優れているとは思いますが、自分はやっぱりコッチのがいいやって思います。

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コメント

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受け皿

本当に「受け皿」が大きな、豊かな作品ですね、ビースターズ。
「ビーストコンプレックス」掲載時に、こりゃスゴイ作家が来たなー、と驚いたのですが、今は毎回のストーリー表現の豊かさと巧みさに舌を巻かされっぱなしです。連載も行けるのか…と。

今後レゴシが「正統」のジュノを無視して、「タブー」のハルを追い求めた結果、破滅的な展開に突き進む…という未来図は想像できるのですが、
その先に巴留先生がどういう結論を用意しているのか、レゴシがどこに辿り着くのか、ただただ興味深いです。

面白いですよね~


 『ビーストコンプレックス』の頃とか初期はいまいち馴染めなかったんですが、あの頃の自分に正座させて説教したいです。いや、本当に面白いです!!


 そして、これが載るであろう四大少年誌はチャンピオン以外考えられなくて、まさにチャンピオンが頂点(てっぺん)を撮るえで欠かせない作家であると感じてます。俺たちのチャンピオンに死角は無い!!最強のマンガ誌!!そんな気になりますね~。

宇都宮 勇

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