ちっぽけな魔法          芽々めちゃん『魔法使えない少女カラメロ』 - 豚か狼か

ちっぽけな魔法          芽々めちゃん『魔法使えない少女カラメロ』

まんがライフMOMO
04 /19 2017

 なんでもできる……すなわちなんでも願えられる力があるのは豊かさに繋がるのか?


 異能マンガも増えてかなり経つが、なんでも願望が叶う世界はいいのだろうか?それだけに留まらず『モテモテハーレムマンガ』とかもそうですよね。



 やはり『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)は偉大でしかない。このシリーズの最大の特徴は『変身道具が無いので、ウルトラマンがその気にならないと変身できない』というコトだろう(中盤以降は割とうやむやになってますが)。で、ウルトラマンのその気というのもアレでして、そもそもにウルトラマンに選ばれたのが『そこらの自動車修理工が、怪獣から逃げ遅れた小犬を助けたら自分が死んじゃって、それが気に入った』というものでした。


 で、この主人公が他の隊員ともめたり、仕事にイヤ気がさしたり、怪獣と戦いたくないとか言い出したりと妙に人間くさい。俺はそういう『ちっぽけな人間が紡ぎだすドラマ』というのが好きです。


 その『ちっぽけ』の中に共感するんだ。大きな力も、何でも叶う世界もいらない。




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 ここ最近の まんがライフMOMOに掲載されている 芽々めちゃん先生の『魔法使えない少女カラメロ』はまさにそんな設定が活かされたハートフルな作品だ。先に書いておくとこのマンガはテクニカルな作品でもある。特にネームが素晴らしい。


 が、今回ピックアップしたいのは設定だ。タイトルの通り、カラメロは『ちっぽけな魔法しか使えない』のだ(発動条件もハードルあり)


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 相手にくしゃみをさせる(マジ)



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 さらにこの発動条件は『心惹かれた相手だけ』というのがあって、カラメロから行動しなきゃなりません。そして、そのくしゃみをした後にちょっぴりの幸せがあるのですが、たまたまじゃね?ぐらいのちっぽけさだ。



 が、このマンガで描かれている『ちっぽけな幸せ』が自分は好きです。なんでも叶う力なんていらないわ、やっぱり。この程度でいいんです。案外、人の世と言うのはかなりの善意で出来ているし、ほとんどの人は『良く在りたい』と思っているんですよね。それを引き出すのがカラメロの魔法なんです。大切なのは結果じゃなくて意志なんじゃないでしょうか?


 なんでも叶う、というのはそれが見えないんです。


 とても暖かな気持ちになれる作品です。連載になるといいな~。




 

 
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宇都宮 勇

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