博愛と偏愛       さと『天使とストーカー』 - 豚か狼か

博愛と偏愛       さと『天使とストーカー』

さと『りびんぐでっど!』『フラグタイム』
05 /09 2017


 俺自身が偏愛気質というのはあるが、とあるアニメ好きで常にたくさん観ているの方に『これが特に好きという作品教えて』と聞いてみた。



 『特にこれだという作品は無い』


 …という答えにはさすがに動揺した。イロイロ好きだから順位とか無いというのならば解る。俺もマンガに対しての順位は無い方だし、順位を付けたら他の好きな作品になんか申し訳ない。が、その時感じたのは『ああ、本当に無いんだ』という感じで。同時に『だからこそ多く観れるんだ』とも思った。



 偏愛というのは『うっとおしい』


 博愛というのは『得体が知れない』



 …なんて思う。



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 さて、今回のコミティア本は、このブログでも度々書いてます さと先生です。チャンピオン読者にはおなじみだね!!


 さと先生と言えば『りびんぐでっど!』というギャグマンガから、『フラグタイム』というちょっぴり不思議な青春モノなどがありまして、短距離が得意で作品の幅が広い…という印象です。


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 この作品はタイトルまんまで『天使とストーカー』です。


 世間一般にストーカーというのは『関わりたくない』だろう。俺だってイヤだよ。が、読んでて感じるのは天使である斎藤さんの方の『得体の知れなさ』が俺は恐れた。そう、恐れたのよ。


  本当にこのコは得体が知れない。善人か悪人かで言えば明らかに善人なんですけど、なんつーか、思いっきり欠落しているなあ…と。偏愛というの確かにうっとおしいけど、それだけその対象に踏み込めるんですよね。博愛にはそれが無い。


 おそらくこのマンガを読まれた方のほとんどが金井さんを恐れるだろう。俺だって関わりたくない。だけど、本当に関わりたくないのは斎藤さんの方ですね。これは俺が偏愛気質だからなのかもしれませんが。斎藤さんと関わると『何か精神的に壊されそう』というのを恐れているんです。



 なんか説明しづらいんですが、妙に内部を破壊されたような読後感でした……。ただ、それが分かっているのに再読したくなるような『何か』も自分の中に在るんです。




  
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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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