スーパーダサダサマンガ            宵町ゆめ『応援は羽球に乗って』 - 豚か狼か

スーパーダサダサマンガ            宵町ゆめ『応援は羽球に乗って』

週刊少年チャンピオン
05 /27 2017


 人には合う合わないがある…というのは当然なんだけどつい忘れちゃいますよね。


 昨年流行ったアニメ映画ですと『君の名は。』で、観てきたんですが、あれはキラキラしてましたね~。『ウルトラマン』で地上に憧れた地底人がウルトラマンに変身するハヤタ隊員を洗脳するんです。ウルトラマンを兵器として地上を破壊しよう、って。ところが、ウルトラマンに変身した閃光によって地底人は消滅しちやうんですよ。まぶしすぎて。ガキの頃は地底人をバカだな~と思ったけど、今は地底人に感情移入してしまう自分がいる。


 一方で、あんまり芳しくなかった『ポッピンQ』がすげー好き。シナリオとか素人目にも『こうすると、もっとスマートになるんじゃ…』というトコロとかご都合展開だらけなんですが、キャラクターが本当に好き。五人の少女たちの『つまづき』が物語を通じて成長するのがいいんです。この『つまづき』ってね、おそらくデキる人には『とてもくだらないコト』でもあるし『世の中はもっと厳しい甘えるな』って人もいるでしょう。


 だけど、俺には『ポッピンQ』がとても合うんですよ。親しみをこめて『格好悪(ダサ)い作品』と思ってます。



 2017358.jpg


 今週のチャンピオンに載った。 宵町ゆめ先生の『応援は羽球に乗って』がスーパーダサダサマンガで素晴らしい!!


 とにかく一事が万事、徹頭徹尾に格好悪(ダサ)い!!ストーリーも絵も全て!!もうちょっとスマートにできないものか?


 いや、ならなくていい!!これがいい!!


 多分、このマンガはデキる人には失笑モノなんです。作中の中園さんみたいな人にはね。そして、中園さんみたいな生き方ができる人がね世の中に対応しているんです。直行やひびきみたいなヤツってね、世の中では価値が無いって思われちゃうんですよ。これは本当のコトだと感じます。


 だから、直行やひびきみたいな人に対して『見てますよ』というメッセージ性が感じられる作品を誰かが描かなきゃならない。自分もまたスーパーダサダサ人間なので、こういう作品があるととても嬉しい。『あっ、こういう人を見てくれる人がいるんだな』って感じられるのが嬉しいんですよ。



 2017359.jpg



 ただ、一つ偉そうなコトを書きますが、ラストシーンの直行の『瞳の輝き』はデキるヤツは気づかないんです。デキるから気づかないんです。キラキラに包まれている人は小さな光が見えないんですよね。それは優劣じゃない。




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

泥臭くてグッと来ます

個人的にも本作には唸らされました。これはまた「力」のある作品が来たなぁ…と2度ほど読み返して。
そして宇都宮氏が好みそうだな…と(正解)
テーマ・画風・キャラ、何から何まで「俺はこれが描きたいんだ!売れ線?知らねぇ!!」が強烈に伝わってきて、あまりの真っ直ぐさに圧倒。
そしてその作風が正確に効果的なんですよね。見開きの演出も素晴らしい。

3ページ目のひびきちゃんの顔を思わずまじまじと見てしまいました。えっ、2017年にこんな描き方の「美少女」…?パロネタでもなく…?と。
意志に満ちたキラキラの「瞳」も個性的ですが、直行君(この名前もどことなく今っぽくない…)の「眉」が太い!
そんなキャラがスマホ持ってインスタとか言ってるので、現代なんだよね!?と軽く異次元空間に飲み込まれる感覚に(誉め言葉)

「信頼してくれる人を信頼する強さ」。最高に泥臭くて最高にグッと来ます。
チャンピオンの読切・短期連載でここまで琴線に触れたのは「ビーストコンプレックス」以来でしょうか。この作家さんは俄然注目株になりました。

載ってます





> 「信頼してくれる人を信頼する強さ」。最高に泥臭くて最高にグッと来ます。
> チャンピオンの読切・短期連載でここまで琴線に触れたのは「ビーストコンプレックス」以来でしょうか。この作家さんは俄然注目株になりました。


 今回はシンプル構成ですが、他の作品も読んでみたい先生ですね~。再登場に期待してます。


 しかし、こういう作品を臆せず載せちゃうのがチャンピオンで、こういう冒険心は他誌の追随を許しません!!チャンピオンは相変わらず刺激的なマンガ誌ですね~。

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp