必要?不必要?           田中優吏『パンキー』 - 豚か狼か

必要?不必要?           田中優吏『パンキー』

週刊少年チャンピオン
06 /25 2017


 望月三起也先生は偉大である!!


 …というのは当ブログでよく書いてますが『マンガでのお約束』に疑問を感じて作品に反映させる……という意味でも攻めに攻めている作家性であった。単行本のあとがきにて『当時のマンガで気に入らなかったのはガンアクションだ。チョンマゲを手に乗っけたようなタッチで何発も発射しやがる…』と。当時のマンガは今以上に『子供の読むものなんてこんな感じでいい』という空気が強く、今以上に資料が不足していた時代であった。


 こうして望月先生の描きあげたガンアクションは時代を超え、今でも十二分に通用するディテールがある。もし、望月先生が『マンガはこういう程度でいい…』と妥協していたのならばマンガの歴史は変わったと思うんですよね。


 マンガというのは多数決で決めるようなトコロはありますが、新しい発案は常に少数派だ。




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 さて、田中優吏先生の『パンキー』であるが、実に楽しい作品であった。サルにクライムアクションをやらせるという発想がいい。俺の大好きな『スタンダード+1』というヤツで。サルが主人公という突飛な設定に対して、下地がよく練りこまれた安定感がある。特に敵役のジムのキャラが立っていて、パンキーの個性に負けない魅力があるのは秀逸。ほら、ジムって何か憎めないトコロありますよね…。



 ただ、もったいないなあ…と感じるのがディテールだ。拳銃一つにしてもメーカーとかスペックとか明確になるぐらいのディテールは欲しい。また、拳銃ひとつとっても用途も変わってくる。ここら辺を抑えておけば作品に深みが出ると思うのです。そして、こういう作品が好きなヤツって、やっぱりディテールにうるさいですからね~。俺もマンガでバイクが出ると『ヤボなツッコミ』と分かってはいるけど、『これは無いよなぁ』とか。ンなコト言ったらエロゲーではじめて同士なのにイカせてしまうというのもアレですが、アレはファンタ自慰というコトで(言ってるコト違うじゃん)。


 あとはコマ割をもっとダイナミックにするといいかな~。



 …と言っても、それは基礎がミッチリできているからの希望であって、やっぱり面白い作品だからこその期待ではあります。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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