フツーにマンガを読んでいる人に          板垣恵介『花山道』 - 豚か狼か

フツーにマンガを読んでいる人に          板垣恵介『花山道』

週刊少年チャンピオン
07 /06 2017



 まあ、一応はマンガブログなどをしている訳ですから『フツーにマンガを読んでいる人』よりは『詳しい』というコトになるだろう。かつての自分も『フツーにマンガを読んでいる人』であったと思うが、そういう領域では無いのだ。



 …という慢心を自覚するのにかなりの時間を要した。



 度々書いてますが、マンガを支えているのは『フツーにマンガを読んでいる人』たちであり、俺のような『うるさいヤツ』は少数派である。マンガというものを成立させるにあたって『どちらが大事な存在か?』を問われたら、答えは明白である。あーだこーだうるせぇコト言ってて金にならない客など邪魔なだけである。さりとて、俺が『フツーにマンガを読んでいる人』に戻るのはバットでブン殴られて記憶喪失にでもならない限り無理なのだ。とりあえず『ちょこっとマンガ読んだ程度でイイ気になるな。ごくごく矮小な存在なんだぞ』というのを自覚したいものです。



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 板垣先生のセンスでスゴいのは『フツーにマンガ読んでいる人』への見切りだろうな。紙一重でかわす、なんていいますが『そういう達人』だ。


 例えば、今回の斬られた花山ですが『あれ?じゃあ、花山の無数の傷が成立しなくなるじゃん?あんなの一刀両断にできるもの直撃してこの程度ですんでいるのに?』とブレーキかかっちゃうんですよね。だけど、『フツーにマンガ読んでいる人』ってそんなの気にせずに楽しめるんですよ。ここら辺のセンスが板垣先生は本当にスゴイ。


 もし、自分があらゆるマンガテクニックを持っていたとしても『こういうマンガは絶対に描けない』という隔たりは感じますね。世に言う『超えられない壁』というヤツ。だけど、同時に『少数のうるさいヤツ』もいたから今のマンガがあるとも言えます。世の中は本当にうまくできている。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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