一瞬を描く マワリミチチカミチ『光の僕、照らすは日々の君』
週刊少年チャンピオン物語というのは『一瞬のピックアップ』とも言える。
チャンピオン誌の『弱虫ペダル』はひたすら自転車こいでいるマンガでありますが、当然坂道たちはインターハイに出場している時間より、学校の授業に出ている時間のが長い。いや、自転車そのものに於いても練習している時間のが長いのは当然だ。
だが、そんなドラマ性の無いコト描いてもマンガは成立しない。そういう意味で『一瞬のピックアップ』は当然である。
だけど、その一瞬に『何が詰まっているか?』を描くのもマンガの面白さだ。そしてそれは読み切り向きというテクニックとしても見逃せない。

マワリミチチカミチ先生の『光の僕、照らすは日々の君』もそんな『一瞬を描く』マンガだ。
冒頭でラストシュートを放った主人公が泣く…なぜ?という見事に興味を惹いてからのドラマだ。ここら辺は『好み』とも言えるが、自分はミステリー作品というのが苦手だ。トリックに対しての興味が無い。『ウルトラマンが必ず勝つ』みたいな感覚だ。自分が興味あるのは『動機』である。
なので、この作品は実に楽しめた。マワリミチ先生の再登場に期待したい。
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