やったぜ!!エロコメディ!!       潮里潤『逆神サマが憑いている!』 - 豚か狼か

やったぜ!!エロコメディ!!       潮里潤『逆神サマが憑いている!』

週刊少年チャンピオン
07 /11 2017


 さて、この作品記事の前に『タイミング的な話』であるが、少年ジャンプ連載の『ゆらぎ荘の幽奈さん』がなんだか槍玉にあがってましたが。曰く『こんなハレンチなマンガを子供に魅せるなんてケシカラン!!』というヤツで、正直『21世紀になってかなり経つのにそんなヤツいたのか?』とバカにしたくなる衝動を感じつつも、やっぱりバカ笑いしている俺が居ますが。



 ただ、マンガジャンルに於いて『エロコメディ』というのは確かに評価は高くない。



 いわゆるマンガ好きの方であっても『低く見る』というのはあるだろう。特にマンガを文化に結びつけちゃうようなオリコウ様などは『このマンガのこのシーンにら感動しました!!全ての少年に読んで欲しい!!』とかあるだろうし、実際SNSでもそういう意見も散見された。



 もし、俺がカメラマンであったとしたら『芸術的なヌード』は撮らない。俺が撮りたいのは『サルのように盛んな性欲を持て余すクソガキ共をガンガン抜かせるエロ写真』である。低く見られて結構!!俺はコッチの側なんだ。今日も今日とて『フルコンタクト実戦マンガ記事』を提唱し、ケンカ十段・芦原英幸よろしく『このあらすじ紹介みたいなの、ひょっとしてこれマンガ記事?』と挑発するのだ!!



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 そもそもだ…



 そもそも『エロコメディとする作品だから劣る』という考え方はなぜそうなる?と感じる。エロコメディの中でも『面白い』と『ツマラナイ』の明暗はあるだろう。逆に『人間賛歌!!感動!!感動!!感動!!泣ける!!』とかやってりゃ全ての作品は優秀なのだろうか?違うだろうに。作品を観る、というコトは少なくともそうじゃない。



 前置きが長くなりましたが、今週のチャンピオン読み切り(?)の 潮里潤先生の『逆神サマが憑いている!』は面白かった…というコト。エロコメディの正否とかじゃない。マンガという大前提において『面白かった』というのが自分の率直な感想だ。



 ストーリーはエロコメディの大原則『くだらない』とか『単純』とか『そんなバカな』というエッセンスが凝縮されている。主人公もヒロインのキャラクターも共感がありとても好意的に捉えられるのもグゥ。個人的にエロコメディは主人公が気に入らないとノれないクチなのでこの要素は大きい。



 が、注目したいのは『作品として』という部分でこの『逆神サマ』はかなりレベルが高いと感じます。



 いつも書いてますが、マンガのキモはネームにある派です。ネームのデキが左右する。特にエロコメディは知能指数の低い性欲盛んなサル共を相手にするので、反比例してレベルの高いネームが要求されるのだ!!すげー単純に言うとこのマンガ、フキダシとか擬音の位置が完璧です。目を移した位置ドンピシャに配置されている。比較的セリフの多い作品ですが、これをストレスフリーで読ませている力量はかなりのものです。



 また、絵が良い!!エロコメディに於いての絵は重要である。知能指数の低い性欲(以下略)要求されるのだ!!技量としての巧さが光るのはもちろんなんですが、頑張りすぎだろ、コレ!!と嬉しくなるサービス精神だ。スッゴイ手間がかかってます。特に注目したいのはプリーツスカートのチェック柄ですね。これを一括ベタ貼りしないで、手間隙かけて貼っている。チャンピオン誌だと過去に『ましのの』がありましたが、こういう手間を惜しまないマンガって、作品のクオリティそのものに反映される。多分、ほとんどの読者が気にしない。そこに手を抜かないマンガは応援したくなるのが人情だしね。



 まあ、とにかく『面白かった』というのが俺の率直なトコロで『続きを読みたい』というのがあります。そして、『エロコメディだから劣る』という考え方もアリですが、俺にとって作品をそう観てしまうような人からは関わりたくないなあ…とするのが本音です。自分はまだまだマンガを知らない。もっと知りたいからそういう考え方は老化でしかない。


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コメント

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初めまして。小さくなった主人公が女の子の服の中に侵入してあんなことやこんなことを……と言うと30年前に今は無き月刊少年ジャンプで連載していた『どっきりマイクローン』が真っ先に思い浮かぶぐらいには年を食っている身ですが、評判を聞きつけてチャンピオン32号を買い『逆神サマが憑いている!』を読んだ時は「遂に『どっきりマイクローン』の後継が現れた」と感涙モノでした。

サイズフェチ系の作品が失敗することの多いアングルの見せ方も上手ですし(強いて言えば足元からパンツを見上げるシチュエーションが無かったぐらい)、主人公とヒロインの関係を安易に同級生や幼馴染みにしなかった所や元に戻ってしまう条件などかなり使い古されたメインテーマの中で作者のオリジナリティを上手く出せていると感じます。

「週刊連載でこのクオリティを維持するのが困難ならば月1のシリーズ連載でも別冊でもいいから続きが読みたい読みたい超読みたい!!」と思える作品に出逢えて本当にシアワセ。

マイクローン



 知ってますよ~。友達が月刊ジャンプ読者なので、読んでた記憶がちょっとあります。そういえば月マガ派であったなあ…。『いけない!ルナ先生』と『二人におまかせ』とかB地区フツーに載せていた時代…。


>評判を聞きつけてチャンピオン32号を買い『逆神サマが憑いている!』を読んだ時は「遂に『どっきりマイクローン』の後継が現れた」と感涙モノでした。


 このマンガ読むまで知らなかったのですが、サイズフェチというカテゴリがあるのですね。なるほど~。そういえば、昔のチャンピオンではヒロインがミニマム化している『ヤンキーフィギュア』なる作品もありました(逆パターン)。



> サイズフェチ系の作品が失敗することの多いアングルの見せ方も上手ですし



 記事にも書きましたが、作者の確かなマンガテクニックに注目ですね。エロコメマンガ=マンガとして劣っているという考え方はいかがなものか…というのを感じてましたので。


> 「週刊連載でこのクオリティを維持するのが困難ならば月1のシリーズ連載でも別冊でもいいから続きが読みたい読みたい超読みたい!!」と思える作品に出逢えて本当にシアワセ。



 さすがにこの設定を固定して延々と続けるのは今の時代難しいと思いますが、1~2巻ぐらいのボリュームでの単行本展開とかあると嬉しいですね。

サイズフェチ漫画

おー! やはり『どっきりマイクローン』はご存知だったのですね。実を言うと『どっきりマイクローン』以前に月マガでも『マイクロボーイ』と言う主人公が縮小化するお色気漫画があったのですが、同時期に絶大な人気を誇っていた『Oh! 透明人間』や『ハートキャッチいずみちゃん』に続く柱となることは出来なかったため知る人ぞ知る作品になっていたりします。

チャンピオンでサイズフェチと言えば外せないのが今なお巨大娘の代表格的な存在となっている『あばしり一家』の法印大子と、ヒロインが縮小するパターンでは『南くんの恋人』以来のエポックメイキングな作品だった『ヤンキーフィギュア』が双璧だと思いますが、この『逆神サマが憑いている!』はお世辞抜きでこれらのレジェンドに並ぶポテンシャルを秘めていると思います。来月から別冊で新連載を開始する予定のみなもと悠先生もTwitterでこの作品を激賞されていたので、今後がますます楽しみになりました。

瞳ダイアリーとか



>『どっきりマイクローン』以前に月マガでも『マイクロボーイ』と言う主人公が縮小化するお色気漫画があったのですが


 おそらく今も上村純子先生が根深く怒っているであろう『瞳ダイアリー』を思い出してしまった自分は本当に駄目なんじゃないかと思えてきました……(笑)。
 

>『逆神サマが憑いている!』はお世辞抜きでこれらのレジェンドに並ぶポテンシャルを秘めていると思います。来月から別冊で新連載を開始する予定のみなもと悠先生もTwitterでこの作品を激賞されていたので、今後がますます楽しみになりました。


 みなもと悠先生のツイート見ましたが、確かにでしたね~。何というか、マンガ家として高いレベルを持った者同士の領域なんだと感じます。みなもと先生のマンガは熱くでいいですね~。

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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