理念…にあらず          古川一・白土悠介『虚ろう君と』 - 豚か狼か

理念…にあらず          古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
07 /29 2017


 『これが終わったらノンビリ音楽聴きたいとか濃いみそ汁飲みたいとか…きっと人間の幸せの根っこなんてそんなもんなんだよ』



 岬下部せすな先生の傑作『S線上のテナ』のクライマックスシーン、世界が崩壊してしまう…という危機において主人公が言った言葉だ。大義名分も理想とする理念もいらない……人はささやかでいい、とするアンサーがとても気に入ってます。



 何かと大げさな動機を強いる側は提示しますが、そんなものはいらない。そんなものにいいように使われてたまるか。




 2017873.jpg



 急展開で嫌な予感しかしない『虚ろう君と』ですが、このマンガの描かんとするトコロは『理想理念対ささやかな日常』という部分だろう。この部分は全くブレてなかった。


 マンガというのは『勝利条件』というのがあって、これが明確にストーリーに設定されてないのは読者が混乱する。『ドラゴンボール』だったらベジータと戦う→フリーザ→人造人間みたいに分かりやすく。



 この『虚ろう君と』であると『ささやかな日常を守る・キープする』というのがあって、ここら辺は自分はとても共感するんですが、同時にマンガ的な派手さが無かったかもしんない。惜しい!!本当に惜しい!!ちょっと伝わりづらかったかも!!



 それにしても白土先生の作画はいいな~。開始からメキメキ変化してて、イイ感じに個性が心地良くなっている。






スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp