トーナメント戦のスパイス要素     掛丸翔『少年ラケット』 - 豚か狼か

トーナメント戦のスパイス要素     掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
07 /31 2017


 マンガというのは枠の中での展開というのはあるなあ……。


 将棋って指し方は自由ですが、戦うエリアの広さ・駒の動きは決定されてます。例えば『王で王を撃つ』というのができないように、マンガもまた『できないコトが決まっている』とも言える。そして、『できるコトも決まっている』のです。


 たびたび書いてますが『弱虫ペダル』という作品のすごさって『できるコトがかなり制限される』というコト。極端、自転車の動作はペダルを漕ぐしか無いから。逆に『野球』は勝ち方のバリエーションがいくらでも作れる。さらに『高校野球』なら広がる。一回負けたら終わりという緊迫感がどうしても出る。


 一回負けたら終わりだから…で魅せるテクニックの一つに『故障』がある。




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 今回の『少年ラケット』はその要素を入れてきた。これを描いた以上決定されるコトがある。


 例えば『この試合に勝ち進んでも次戦に不安タラタラ』とか『目先の試合をどうするか?』とか、『枠』ができるのです。枠ができるから作品に緊張感が出て面白くなるんです。マンガ入門書などには『マンガは自由だ!!伸び伸び描こう!!』なんてフレーズがつくけど、ありゃ鵜呑みにしたらヤバい。マンガってのは『枠の展開』からの面白さがあるのよ。これで『やっぱりなんでも無かった!!』なんてフリーダムやったらデスなのです。



 マンガは枠の攻防の面白さだと思います。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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