誰かが描かなきゃ       小沢としお『Gメン』 - 豚か狼か

誰かが描かなきゃ       小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
09 /09 2017


 マンガに限らず創作物での永遠の議論とも言える


 『売れた作品が良いとは限らない』


 …というヤツだ。この議論になると『売れた作品側』が圧倒的有利になる。そして、商業である以上利益を出さないからには成立しない…というのはある。


 昨年はオタク映画が好調で俺は一通りは観た。空前のヒットを記録したあの作品も。だけど、一番好きになってしまったのは『ポッピンQ』だったんだよな~。あんまりかんばしくなかったのも何か分かる。『優秀でいたいならば』この作品が好きになるような人間になっちゃいけないんです。


 でも、思うのです。


 誰かが描かなきゃ。そういう人間に届くような作品を描かなきゃ。その人にとっては良い作品になるから。


 なので『ポッピンQ』は誰が何と言おうと俺にとっては良い作品なんです。それは譲れない。作ってくれた方への感謝を忘れたくないのだ。



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 誰かが描かなきゃ



 前にも書きましたが、俺は小沢先生のそういう作風が好き。


 DVは確かに増加傾向ですが、多くの方には『そんな不愉快なものは見たくない』だろうし、『現実として認識できない』というものでは無いでしょうか?そして、『彼等の痛みを感じられるようになっちゃいけない』というコト。優秀な人間でいたいならば尚更。こういう痛みに鈍感なヤツのが生き物として優れている。


 まして


 まして、物語が好きなヤツというのは『生き物として劣っている』のです。そりゃ、そうだ。物語に一喜一憂しているようなメンタリティでは現実を成功するのは難しい。物語を吸収して、辛うじて現実と繋がっているヤツは弱くて劣っているのです。


 だから、それを描ける方というのが必要なんですよ。そういう劣っている人の為に。劣っているヤツはいつの時代のドコにでも一定数居るのだから。誰かが描かなきゃ……そういうのが無くなったらマンガがマンガである必要性が無くなる。


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宇都宮 勇

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