純粋すぎた…          板垣巴留『ビースターズ』 - 豚か狼か

純粋すぎた…          板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
09 /19 2017


 高橋よしひろ先生の傑作『銀牙 流れ星銀』の忍犬編にて、対立する派閥に対して銀たちが介入して甲賀忍犬軍団のボスである黒邪鬼に勝利するものの、黒邪鬼の子供が立ち塞がったために許してしまう。が、結局、黒邪鬼は子供を捨て、使命に突き動かされ焼死してしまった。


 対立していた伊賀忍犬・赤目は虚しさを感じつつ思う。お前は純粋過ぎた…と。


 これを読んだのが中学生ぐらいでちょっと理解できなかったのですが、今になってなんとなく解る。『純粋過ぎるというのは悲しいコトだ』というコト。何も考えないで、日々消化しているぐらいのが幸せだと言うコト。だけど、純粋なヤツは、その純粋さ故に滅びの道をひた走ってしまう…というコト。



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 まさかのルイ先輩再登場にたまげる。


 いや、そりゃ、マンガだから、そこで死にました……という展開にはならない。二巻目の表紙を飾るぐらいの重要キャラだから再登場するのは分かっているし、じゃなければ物語の根幹が揺らぐ。

 だが、いきなり再登場しているのには心底たまげる。


 そして、その荒みようもあまりのギャップに『これはギャグなのではないか?』とすら目まいを感じるぐらいに。が、彼の『身を滅ぼす純粋さ』は変わってなかった。彼は本当に純粋過ぎるのだ。



 …そして、気高い。

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コメント

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No title

シシ組っていうのは
「獅子」って意味と「獣肉」って意味でのシシとかけてたんですかね
初連載作家とはそしてあの父を持つとは思えぬ構成力の高さに驚きます

ネーミング

 
 マンガ家さんのインタビューなどで度々出る答えですが、『実はなんとなく』という感じに名づけちゃうコトも多いみたいですね。『エヴァンゲリオン』の考察とか流行りましたし、近年では『進撃の巨人』です。


 ただ『そう見えた』『そう感じた』というのが実は重要で、はパワーの無い作品にはそういうのが無いんです。やはり『ビースターズ』には非凡なものがありますね。

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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