短編に凝縮する          望月三起也『ワイルド7 第十二章・死神を処刑』 - 豚か狼か

短編に凝縮する          望月三起也『ワイルド7 第十二章・死神を処刑』

サクっと読めるマンガ…サクマン
09 /20 2017

 ガキの頃はマンガというのは長い作品でも『せいぜい20巻程度』というのがあって、なので『こち亀』が30巻ぐらいの段階でも『長寿マンガ』とされていた。そして、『釣りキチ三平』の全65巻は絶対破られない記録とすら感じていた。


 いやいや、今のマンガはいろんな事情が絡んでますが、ヒットすると長い長い。変わらず面白いのもありますが、購読者は『もう終わって欲しいけど、今更単行本を止める訳にはいかない』というギャンブルに突っ込んでしまった心理みたいな心理にに支えられているような長期連載もあったりする。



 で、マンガブログ的には『長期連載』というのはちょっと考えてしまう…という作品もある。自身が少ないお小遣いからエイヤッと清水ダイブするかのような気持ちでマンガ買ってましたからね。だから面白いと言ってもすでに20巻以上出ているようなマンガにはためらいが生じる。


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 望月三起也先生の『ワイルド7』!!!!!!


 この作品は永遠不滅の大傑作である!!そして、今の少年マンガが『無くしてしまった要素』がふんだんに詰まっている。これは『昔は良かった』などという意味では無い。むしろ『これ読んでガンガン真似ろ!!大金脈だ!!』という作品ですらある。


 が、このマンガは昔の作品にしては異様に長期連載(もちろん最初から最後まで最高でしかない)のでオススメしづらいのではある。全48巻……。しかもその頃の単行本ってブ厚かったので現在に換算すると60巻ぐらいのような(最終巻は二冊分近くある)。


 だがしかし!!


 あります!!サクッと読めます!!


 このマンガは全20章構成でして(当時としては珍しいよね)、第十二章・死神を処刑は82ページで読めます!!もちろん『予備知識ゼロ』で楽しく読めます。



 そして



 『少年マンガのあらゆるエッセンスが凝縮された短編は?』と聞かれたら、俺は迷わず『ワイルド7の第十二章・死神を処刑』と答えるなあ……。そして、この短編が合わなかったら『残念ながらワイルド7とは縁がない』と感じるぐらいに『ワイルド7』が凝縮されている。もし、これを読まれている方で『ワイルド7読みたいけど…』と巻数に気後れしてしまった方が居たら迷うことは無い。この章をまず読んでみて!!むしろ若いマンガ好きな方!!今のマンガにないものがここに在る!!



 ちなみに、この章の執筆中、望月先生はギックリ腰になってしまい、代筆頼んで描いてもらったり、過去に描いた絵を切り貼りしてなんとか仕上げたそうな……。そんなの微塵も感じさせない、ワイルドらしいワイルドの一本でもあります。


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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