物語のはじまり          伊科田海『GREAT OLD』 - 豚か狼か

物語のはじまり          伊科田海『GREAT OLD』

週刊少年チャンピオン
09 /26 2017


 ラジコンカー!!


 今までやった趣味の中でバツグンに面白かったのはやはりラジコンカーである!!ラジコンカーと聞くと『いわゆる子供のオモチャ』と捉われるが、そこにホビーという分野になれば実に面白い。これはもう一人で全てやるレーシングチームであり、その複雑さだ。が、やっているコトは至ってシンプルで『走らせる』というコト。そして、その操作も『スロットルとステアリング』という二点に絞られる。これならイマドキのテレビゲームの方が複雑だ。


 が、奥が深いというコト。そして、根っこはシンプルというコト。これはラジコンカーに限らず『面白さの仕組み』だと感じてます。




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 伊海田海先生の新連載『GREAT OLD』が期待以上に面白い。


 デビュー作の『フォールアウト』から『サイコロード』を経由して期待は高まってましたが、『まさかここまで面白くなっているとは…』と唾を飲む。ゴクリ…という音を感じるぐらいに。


 何しろ『スゴイ伸びてる!!』というのもあるのですが、その成長ゆえに『長所が埋没する』なんて無かった。これがいい!!そして、伊海田先生の作品の長所は


 『一見、複雑だけど実に分かりやすい』


 …というコトに感じられる。『何をアッピールしたいのか?』『読者は理解できるか?』みたいなのに対して、細心の注意が作品に盛り込まれている。例えば作品キーワードの『神智学』ですが、それに対しては全く構えなくて良い。今の段階では『何かスゲー学問』程度の認識で良い。そして、『だけど神智学はできるコト、できないコトがハッキリしている』というのも作品の特徴として伝わるだろう。そして、主人公シャールに対してのアレイ・フラン・ドワーヌという神智学のキャラの設定・性格も分かりやすく伝わるだろう。


 そして、次回へのヒキとなるラストシーンもいい。


 この『分かりやすさ』というのはマンガではとても重要な要素だ。先のラジコンカーであるが、その複雑さ故にそれが上級者であったとしても『説明が理解できない』というのがある。『どうしたい?』という狙いは実にシンプルなはずなのに。この作品には、そういう難解さが無い。難解=玄人向けなんてこたぁ無い。マンガは誰が読んでも面白いが理想。


 そして、この作品には『強い物語性』を期待してます。シャールをはじめとした彼等が、いかなる物語を紡ぐか?ラストシーンに登場した『サイコロード』のマックスくん似なアイツはやはりマッドサイエンティストなのか?


 さあ、どんどん期待しようではないか!!物語のはじまりだ!!

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宇都宮 勇

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