救われなきゃならない人              浦田カズヒロ『JINBA』  - 豚か狼か

救われなきゃならない人              浦田カズヒロ『JINBA』 

週刊少年チャンピオン
10 /01 2017



 事実は小説よりも奇なり…と言いますが、ここら辺は『立ち位置が違う』というのもあるんですよね。


 例えばF1レースで、残り数戦を残してこのままいけばシーズン優勝というレースカーがエンジンブローして止まったら『これで残りシーズンが分からなくなった!!面白くなってきた!!』となる。だけど、これをマンガ展開で主人公が運良く首の皮一枚で繋がったら残りのレースでいかに活躍しても腑に落ちない(ライバルが恩恵にあずかるのはアリだが)。


 フィクションにはそれぞれ『目指す方向性』があって、ドラマの中で説得力を持たせるように展開しなきゃならない。悪役が味方になる展開ってのも熱いけど、ここら辺はキチンとプロセス踏んでいるから読者も納得するのよね。


 そして、物語って『救われなきゃならない人』という役割も在る。



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 『北斗の拳』のジャギとアミバを鍋にブチこんでシチューにしたのを飲ませたんじゃなかろうか…と言う感じの白石さん。悪役街道一直線です。今回などは分かりやすく『こうしてこうなった』が描かれてます。


 が、感覚的なんですが『この人は救われなきゃならない人』というのは存分に感じる。そして、その再生までの道筋は着々と進行中だ。


 最近『嫌だな』と感じる論調に『悪いヤツが普通になったのを誉めるのはおかしい。最初から悪さしないヤツのが立派だ』というのがあって、まあ確かにそうなんですが、俺は『みんなそんなに強くないよ』と思っているし、やっぱり間違いというマイナスから戻ってくるというのは大変なんですよね。それともそれを許容できない人はそんなにシミの無い人生だったのかな~とか感じます。


 間違いから立ち直る…というのを描くのは少年マンガのあるべき姿だと思う。なぜなら俺たちはサラじゃなく、白石さんみたいになる人のが圧倒的に多いのだから。そういう人が『救われなきゃならない』というのはフィクションの役割だと思います。




 …ところで、馬名募集企画か~。これは面白い!!このマンガ、こういうトコロも少年マンガでいいですね。


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宇都宮 勇

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