感染する意識          板垣巴留『ビースターズ』 - 豚か狼か

感染する意識          板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
10 /03 2017



 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)で有名なエピソードと言えば『怪獣使いと少年』であろう。


 みすぼらしい格好で、川原をひたすら掘り続ける少年を人々は奇異に感じ、いつしか『宇宙人』と呼んだ。その不安が拡大し、迫害していった。しかし、彼のその行動には理由があり、地球とサヨナラしたかったのだが……暴徒と化した町民が襲い始める!!


 …というもので『群集心理の恐ろしさ』を描いたもので『そんな人間を守る価値があるのか?』と問題提起した回であった。実際、先ほどのあらすじに関してはソフトに書いた。実際はかなりドロドロで大らかだった当時も問題になり脚本を書いたメインの上原正三氏は干されてしまい、残りの20話のうち三本しか書かせてもらえなかった(ナックル星人前後編と最終回)。



 群集心理…というのは恐ろしい。そして、俺は311の地震で確信を得た。これがあるから人々はまとまり、これがあるから人々は一緒に破滅する。



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 今回の『ビースターズ』はジュノアフターですが、読んでて感じたのが『群集心理の恐怖』というヤツ。今のトコロはプラスが強調されてますが、これって『かなりヤバイ方向に行ってしまわないか?』という不安がメリメリと積み重なっていく。


 艦者されたりするとモチベーションになりますが、それに関して『誰もヤバイと気付かない』というのがホントに恐ろしい。また、この作品の狡猾(誉め言葉)なコトに深刻な内容も結構カラっと明るいユーモアで通過させちゃうんだよね……。


 コレ、全力で読者引っ掛けにきてるだろ!!全く油断ならないマンガだ。


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宇都宮 勇

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