たった一つに全てを敵に          高崎ゆうき『むげんのみなもに』   - 豚か狼か
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たった一つに全てを敵に          高崎ゆうき『むげんのみなもに』  

サクっと読めるマンガ…サクマン
08 /22 2018


 昔のエロゲーで『痕(きずあと)』という作品がありまして、自分は三女の楓(かえで)というヒロインがとても好きである。人気投票の結果だと長女の千鶴が人気だったんだけど、対極的なヒロインである。主人公は鬼の血を引く者であり、それが世界への災いとなるのですが…



 千鶴は世界にそれを解き放つ訳にもいかないので、葛藤からせめて自分で主人公を殺すことを決意する。


 楓は主人公と一緒にいるのが願いなので、世界を敵に回す。



 …どちらが正しいという訳でもありませんが、自分は迷わずに楓を支持したくなる。自分は昔から『そっちに惹かれる』というのがある。『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)が好きなのも『彼だけ他のウルトラ兄弟と違っていて、世界よりも身近な方を優先させちゃう』というのが好きなんです。博愛とか世界平和って全く信じてなくて、目の前が大事なんです。




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 さて、久々のサクマンです(忘れていた訳では無い)。今回は 高崎ゆうき先生の『むげんのみなもに』全二巻・一迅社となっております。



 これ…めっちゃくちゃ傑作じゃね?



 と読んだ当時は感じていて、今回記事にするにあたって読み返したんですが、やっぱりそう思ってしまった。が、これは俺の勘違いって気もする。博愛主義の方には合わないだろう。実際



 『あなたのしあわせは、誰かのふしあわせ。』


 『善良な人は回れ右。誰かを愛する悪い人だけ、この本をどうぞ。』


 
 …と単行本のオビに書かれてますが、これは見事なアッピール文だ。実に的確。



 永遠の時を生きるキイちゃん


 通常よりも時が早く流れるみなも



 そのみなもの『時』を獲得する為にキイちゃんは人殺しを続けます。それはどう見ても『間違っているエゴ』なんですけど、妙に惹かれるものがある。それでも…という純粋な願いが故に。もし自分が博愛主義であったのならば、これほど嫌悪感を感じる作品も無かったかな~とも思います。



 このブログでは『禁句』がいくつかあるんですが、この作品に関しては使わざるをえない。








 『合う人には合う作品です』



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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