マンガ文法、各々      増田英二『週刊少年ハチ』        - 豚か狼か
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マンガ文法、各々      増田英二『週刊少年ハチ』       

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
08 /27 2018


 チャンピオンの偉大な先人の作品として、横山光輝先生の『バビル二世』は外せないだろう。



 普通の少年が、超能力を得て世界征服をたくらむヨミと戦うストーリーで、今のマンガに最も影響を与えているのは『バビル二世』ではないか…とすら思えてくる。


 が、個人的に感嘆しているのが『その超能力にも制限がありますよ』というマンガ文法が明確化されているコトにある。例えば主人公は陸海空に分かれた『三つのしもべ』がいるのですが、実はこいつはヨミの近くでは『使えない』となっている。便利な超能力でも『これはできない』等の線引きがなされている。『仲間がやられた!!くそぅ!!』と何の前フリもなく覚醒したりする、現代の作品のが雑だったりする。



 もちろんマンガってのは『楽しんだらオッケェ』だと思っているので、そのノリが合致する方は存分に楽しむのが良いだろう。が、それを認めるというコトは『楽しめないヤツが発言する』というのが無くてはフェアでは無いし、そういう方の為の作品があっても良い。それが多様化だ。


 俺は『嫌なら読むな』『楽しめなかった理由など書くな』みたいな考え方はアリだと思うけど、俺個人は認めないと考えてます。





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 むちゃくちゃすぎてすごい……。



 このマンガを楽しまれている方には申し訳ないし、その気持ちは個人として大事にしてほしいのですが、俺は『別な意味で面白くなっている』のが『週刊少年ハチ』だ。この作品は『盛り上げ重視!!マンガ文法は忘れろ』というノリがスゴい。仮に俺がマンガスキルを完璧に得て、着想力も比肩できる者がいない領域に達していても『描けない作品』だな…と感じる。絶対に描けない。ブレーキがかかっちゃう。



 今週の話は『イイ話』として着地させてますが、いろいろと『ええ…?』という疑問符のオンパレードだ。『二位以下のチームは作中で描かれなかったけどどうやっていいねを稼いだのだろうか?(なんか算数レベルで数が合わない)』『世間からの学校への非難はどうなったの?』等々なんですが



 『退学はしてもらうけど、これまでの学費は返却してツテのあるマンガ学校に編入できるようにする』



 …ってのはかなりムチャクチャだ。いや『これは皆が本気になるように仕向けた訳で退学はありません!!』となったら『ふざけた展開』ってなるだろうけど、『進路数ヶ月で宙ぶらりん』も後味を悪いのでこうしました…というやっつけ感はどうしても感じる。なんつーか、盛り上げる為に主要キャラ殺して『どうせ生き返るんだろ』って思惑が透けて見えるような。悪評がたってその渦中の生徒なんか受け入れたくないでしょ。マンガ学校としては『あの有名なマンガ家さんを輩出しました!!』というのを最も得たい称号であり、それが実利にも結びつくんだから。



 これが『その個人のマンガ文法に抵触しない方』となれば良いし、盛り上げを優先させたコトは分かる。が、やっぱり『大きな疑問を感じてしまう』のは俺がマンガに対してガチなトコロもあるんだよな~。そう言えばちょっと前までマンガ家さんからは『半分、青い』がイロイロ突っ込まれていたしなあ…。



 あと、エンマ先生をはじめとして『キャラクターがブレブレで衝動的に言動している』って感じちゃうなあ…。特にこれが読んでてクエスチョンを肥大させている。盛り上げ重視の作品ってのはこの領域までいける…というのは皮肉でもなんでもなく『興味深い』と感じてきている。



 これは本来の興味の持ち方では無い…というのは重々分かっているが、別な意味で興味深い領域に入ってきたなあ。









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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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