そういう理屈            瀬口忍『ボスレノマ』 - 豚か狼か
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そういう理屈            瀬口忍『ボスレノマ』

瀬口忍『囚人リク』『ボスレノマ』
10 /29 2018


 『ウルトラシリーズ』が歴史的名作であるのは疑いも無いのであるが、もちろんふるい作品だから…で看過できない要素は多々ある。その最も大きな部分として



 毎回ウルトラマンに怪獣を倒してもらってる人間ってなんなの?



 というのが大きな疑問として立つだろう。が、そこは歴史的名作初代の頃から『故郷は地球』では所詮、戦争代理人として描き、実質的にウルトラマンに殺人をさせているし、『小さな英雄』ではそれに対して全力で答えの一つを提示している。『帰ってきたウルトラマン』では『なぁに、イザとなったらウルトラマンが助けに来てくれる。心配いらんよ』と防衛庁長官が言っているし、『ウルトラマン80』の最終回では変身しないように頼み、人間だけで事件を解決している。



 が、全体的には『ウルトラマンに頼りきり』という印象だろう。ウルトラマンが大して好きじゃない普通の人はそういう認識だ。基本的には『描かないコトにしてます』というスタンスなんです。じゃないと作品の印象とか狙いが大きくズレてしまう。




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 別に膳所とのタイマンに勝利せんでも良くね?



 コレを作中で言っちゃったのに俺はビックリした!!コレに関しては『ほとんどのマンガ作品は描かない』だろう。なぜなら『そういうものだから』だ。マンガとは『別にやらんでも良くね?』という戦いのオンパレードである。


 その理由としては『27木工場を支配するというコトは、結果・膳所のコトはどうでも良くなる』のである。膳所がいくらスーパーマンと言えど単独の暴力でそれを覆してしまったら作品のバランスが壊れるというコト。だから『言わない』し『描かない』というコト。



 が、今回コレを描いた理由はラストで判明する。



 27木工場を支配するにしても、それを推し進めるコトは膳所のやってるコトの延長線であるというコト。この作品は『ボスレノマ』であるということ。ボスとして相応しい説得力を描かなきゃならない…というコトなんですよね。この作品にはその疑問を浮き彫りにしなきゃならなかったのです。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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