業を昇華          灰刃ねむみ『足芸少女こむらさん』 - 豚か狼か
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業を昇華          灰刃ねむみ『足芸少女こむらさん』

週刊少年チャンピオン
12 /08 2018



 『修羅の門』は主人公・陸奥九十九が圓明流という古武術を使いライバルを倒していくという格闘マンガである。この圓明流は『1000年の歴史で無敗』と『殺人が目的』というのがあって、これが作品の『業』となって深みを与えている。100年前の昔ならいざ知らず、今はもっと効率良く殺せる銃があるし、強さというものに価値も薄くなりつつあるからだ。



 そして、なにより九十九は兄である冬弥を圓明流で殺している。圓明流を継ぐということは『人を殺せる』というメンタリティの持ち主でもならない。



 ここで描かれている『業』が自分はとても惹かれていて、凡百の格闘マンガには無い魅力を感じています。





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 さて、読み切りが好評であった『こむらさん』がイロイロと設定を変え、連載作品として戻ってきました。



 タイトルにもあるように『足フェチ』さらに言えば『靴を履いているエリアのフェチ』に特化した作品である。まあ、やっぱり『特殊性癖』であろう。『世界で一つだけの花』の歌詞になぞらえばナンバーワンでなくて、足フェチでオンリーワンというコトになるんですが、どうなるのか?



 読んでみて感じたのが『足フェチマンガの要素を除けばスタンダードだ。いや…スタンダードすぎる。2000年代初頭に流行ったフォーマットで古臭くすらある』というコト。言い換えれば『足フェチという要素を除けば没個性的で印象に残らないマンガ』と置き換えても良い。


 が、ラブコメというのは『強烈な個性』+『ベタ』という組み合わせはかなり相性が良いのでこれからの様子を見てみないと判断がつかない。



 個人的に望んでいるのが『業』だ。こむらさんは『しきたり』というものを盲目的に信じているようなんですが(これが古臭くもある)、ここに『業』を感じるものがあれば面白くなりそうなんですよね。『修羅の門』の作者も主人公・九十九に対して『彼は圓明流を全く評価していない。彼にとってのそれは単なる殺人術にすぎないから。しかし、彼は誰よりも圓明流を愛している。その本質を深く理解している為に』と語っていたが、こらさんにもこういう『業』があると作品としての深みが増すと感じているし期待しております。



 ただ、新編集長体勢になってから『こういうのが苦手』という作品傾向があるように感じられるんで不安視しているんですよね…。灰刃先生はかなり期待できそうなマンガ家さんなんですが。


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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