ベテランの地力        渡辺潤『デガウザー』 - 豚か狼か
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ベテランの地力        渡辺潤『デガウザー』

マンガレビュー
12 /12 2018


 話は作れるけど絵が描けないからな~。絵って才能じゃん?



 …これが『普通の人のマンガ描く能力に対する認識』である。いやマジで!!マンガの話を会社の飲みとかでの与太話でしたら、だいたいがこんな感じなのである。さらに『誰も見たことの無いようなアイディア・題材を使えば簡単に大ヒット作が作れる』と考えてたりする。いやマジで!!自分としてはマンガに対してマジなのでブチ切れそうになるが『そういう認識なのだから仕方ない』と考えるコトにする。


 そしてフルコンタクト実戦マンガ記事を提唱する自分としては『そういうんじゃないよ』ってここでは言いたい。マンガは才能じゃありません。総力戦です。あと努力できる才能っても『イラァ…』とするからやめてくれ。





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 それを証明するような作品が今回のお題、渡辺潤先生の『デカウザー』である。



 完璧だな…



 第一話を読んだ自分が真っ先に浮かんだ言葉はコレだ。無料で試し読みもできるので是非!!


 『機動戦士ガンダム』の第一話は完璧という評価をよく聞くが、自分としてはそういう印象に近い。作品の題材としてはオカルトで有名な『フィラデルフィア計画』を選んでいて、『誰も見たことの無いようなアイディア・題材を使えば簡単に大ヒット作が作れる』という印象を受けるかもしれない。


 が、むしろ自分が驚いたのは『それを描けるベテランの地力』の方だ。


 そもそも『誰も見たことの無いようなアイディア・題材を使えば簡単に大ヒット作が作れる』というのは幻想である。メチャ楽しい夢を見たんで日常会話として話したけど全くウケなかったし、逆に『されたけど全く面白く無かった』という経験は誰にでもあるだろう。


 訓練・修練を積んでないレベルというのは『その程度』でしかないのだ。どんなに面白いと感じたコトでも『伝える』というのはそれほどまでに難しく、マンガ家は全身全霊をかけて勝負するのだ。


 例を挙げると『第一話の主人公の紹介』が優れている。



 マンガに対してはマジな自分ですが、第一話の主人公紹介で『俺の名前は〇〇』とモノローグから始まる作品・作中の親しい友人・ヒロインが朝の挨拶でわざとらしくフルネームで呼ぶどころか学校・対人関係等のデータを読み上げる作品は『あ…ダメだな。期待できねぇ』と一気にテンションが下がる。あれ格好悪(ダサ)いんだけど、いまだに見かけるのは何だ?マンガの否定じゃん!!


 『ケンカ一つやったことないのに戦い方を知っている…!?』


 …とまあ、『ベストキッド』のダニエルくんみたいに『いつの間にか把握している』がマンガの情報伝達技術なのであり、この『デガウザー』という作品は尋常でなく抜きん出ている。


 題材こそは『オカルト絡みで誰も見たことが無い(あっても知られてない)』のですが、これをどのマンガ家にやらせても面白くなるなんてこたぁ無い。渡辺潤先生の確固たる実力が可能にしている作品なのだ。

 

 しかし、この作品は最高にワクワクさせてくれる!!ここまでできるだけ理性的に書いたつもりではあるが『とにかく楽しいから読めよ!!』って感情が先走っているのだ。こういう作品があるから自分もまた長々とマンガブログ続けさせてもらっているトコロはあるな~。本当、この作品は是非とも読んでいただきたいんです。




 なので、来週あたりに時間があったら続き書きます。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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