独自ネーム         財政ろろ『経理の夏谷さんはガマンできない』 - 豚か狼か
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独自ネーム         財政ろろ『経理の夏谷さんはガマンできない』

週刊漫画TIMES
02 /18 2020



 マンガに対する普通の人の認識として『ストーリーは思いつくけど絵が描けない』というのがあって、『絵さえ描ければマンガを描ける』と思っているトコロがある。イラストとマンガの絵を同列で認識しているのだ。



 これを読まれている方も経験あると思いますが『面白いマンガ・映画を観た』って話を聞くと『全く面白く無い』『それのどこが面白いの?』というのがある。訓練されて無い人のストーリー伝達能力って『このぐらい』なんです。どんなに面白いストーリーでも普通の人は『伝えられない』のです。


 そのストーリーを伝えるのがマンガでは『ネーム』(アニメだと絵コンテが近い)であり心臓部と言って良い。しかし、これがマンガの面白く魅力なトコロであるのだが『結局、ネームは本人の個性に落ち着く』というのがある。これはどんなに頑張っても『自分は自分にしかなれない』というコトなのだ。




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 『週刊漫画TIMESで掲載されている 財政ろろ先生の『経理の夏谷さんはガマンできない』はその独自ネームが強烈だ!!作者がツイッターで『アシスタント経験が無い』みたいなコト呟いていたけど、この独自ネームを見ると『むしろプラスに作用している』とすら思える。




 まずネームで大事なのは『読みやすい』ということ。これが大前提。読みづらいのに個性なんて語られても困る。マンガというのはバカでも感覚的に『分かる』が無いとダメだ。特にネームは。



 そして、財政ろろ先生のマンガはとにかく読みやすい。おそらくこの独自のネームが大きく寄与している。



 また、特徴として『あえて目を描かない』というのが多い。マンガ顔パーツにおいて『何はなくとも目』なのである。乱暴な言い方をすれば『目はダメダメだけと他のパーツは魅力的』と『目は良いけど他のパーツはダメダメ』であったら後者のが読者ウケが良い。それだけ感覚的に訴えてくるパーツなのだ。


 だから『あえて描かない』



 …というのが財政ろろ先生のネームに見られる特徴だ。画像なんかが顕著ですが『目を描かないこと』によって『溜め』になり、鬼の形相で『開放』する情念が面白い。ここで目を描いていたら印象が全く違うものになる。




 …とまあ、技術について書きましたが『それでもネームは最終的に本人のものにしかならない』というのも自分は思っていて、だから今もずっとマンガに飽きずに惹かれているというのもあります。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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