週刊少年チャンピオン - 豚か狼か

陸上部!!          安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
10 /14 2017


 昔の学園マンガなんかでケンカシーンの前置きとして、コブシをポキポキと鳴らしながら周囲が言うのです。『アイツ、ボクシングでインターハイ出たぜ…』と。そう、ケンカ=ボクシング=インターハイ=強いという構図である!!


 が、実際ボクシングのインターハイ出場者に聞いたらもともとボクシング部というのが少ないから、部員やってりゃ誰でもできるよとガッカリな現実を知った!!


 最近だとラノベ界で生徒会が異常な権限を持っているのがマンガ界にも進出してきたような…。実際あんなのガキのままごとじゃん!!(問題発言)


 そして、



 20171047.jpg



 体育祭イベントで待ちに待った出番たるのが陸上部なのであるが、なんだからやたらメンツが濃いぞ……。


 特に女子が


 20171048.jpg


 『艦これ』の朝霜と藤波を足して二で割ったような髪型してるし!!


 …コイツ等、面白物件なんで準レギュラーにしてもいいんじやないでしょうか?




 ところで、先週のアレから何事も無かったように復帰して、何事もなかったように接している大祐と鈴であつた……。これはちょっと違和感が。

現実にアプローチ中            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
10 /14 2017


 マンガ観は人それぞれでありますが『相容れないな』というのは当然あります。なので自分のマンガ観も全員に受け入れられるなんて思ってないんですが。


 『読者は癒しを求めている!!マンガの中にまで嫌な現実を見たくないんだよ!!』


 …というマンガ観には人中にパンチを見舞いたくなる!!勇チャンはフルコンタクト実戦マンガを提唱しているのだ!!こんなミミッチイ情け無い気持ちでマンガを読むんじゃねぇ…って。マンガから現実に対抗する知恵と勇気を得る!!マンガは前向きな活力源!!押忍!!




 20171044.jpg



 小沢としお先生の作品はまさにそれだ。


 
 現実に在る『嫌なもの』を次々と投入してきて、これでもかってテーマで挑んでくるんですよね。で、このアンサーが全ての読者に納得するものでなし、もちろん自分もたまに『これはちょっと甘くないか?』という落としドコロもあったりします。


 だけど、これは肝心なコト!!


 『ここに挑んで描いている人が居る』というのは間違いないんですよ。マンガをね、『現実逃避の道具にしたくない』っていう意志をアリアリと感じるんですよね。俺、やっぱりマンガはこういう人に描いてもらいたいです。


 重ねて、マンガは現実逃避の道具じゃなくて、むしろ向き合うための活力なんだと信じたいんです。



 

切り出し方が             板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
10 /13 2017


 ここ最近の『刃牙道』は切り出し方がつかめないで停滞しているような印象を受けます(いや、もともと停滞展開だけど)。


 刃牙がどう武蔵と戦うか?


 …というのはもちろんだけど『主人公だけに引き分け以下は無い』『読者が納得する負け方は難しい。つーか存在しない』『武蔵の件が片付いたらどうするの?』といろいろ山積みなんですよね。




 20171035.jpg



 …というコトでピクルを出したものの、今回のこれが刃牙との決戦に繋がることはないだろう。こういう展開って、普通のマンガ(特に新人)には許されないコトですが、刃牙だからこそ許されるのだろうな~。


勝利者の顔            佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』 

週刊少年チャンピオン
10 /13 2017



 マンガ…特にバトルマンガであったとしたら『勝利の顔』というのが最終的に見たくなる。


 仕事から帰ってきた親父がビール飲み干して『この一杯の為に生きてる!!』というように、マンガもまたその『勝利の顔』というのを見たいのだろう。



20171039.jpg



 全く、なんて顔だ……。


 このマンガも結構長く続いているし、『バチバチ』から数えれば鮫島のこれまでの付き合いもそうとうに長くなっている。やっぱり時間による思い入れの深さで在る。


 そして、この顔である。


 こんな憔悴しきった勝利者の顔は今まで読んだコトあったか?いや、それよりラストシーンである。これはもう『恐怖』ですらある。長い時間をかけてこの恐怖が待っていた。もちろんこれは『ますます目が放せない』という残酷な興奮である。


 ラスト3戦……。さて、どうなるか?




 

見てくれている人          西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
10 /12 2017


 たびたび書いていることですが、字部んが強く信じているコトに



 『人は誰かが見てないとダメになる』



 …というのがある。ベタベタに干渉するとか甘やかすとか、はたまたあーでもこーでも指図するとかそういうのでなくて。『見ているだけ』というコト。これだけで人は救われると思うのです。一見、多くの人がとりまきにいても『見てくれる人』がいないとダメになる人も居るし、『見てくれる人』を認識した瞬間に真面目に生まれ変わる人も居る。とても大事なコトなんだと思うのです。




 20171043.jpg



 おそらくキリヲ先輩が救われる…救えるのは『見ている人』の存在でしょう。



 人というのは人を説き伏せるというのはできない。言葉ってメッチャ非力なんです。『誰が言ったか?』が乗せられないと全くもって非力なのだ。そういう意味で『見ている人』の言葉は乗っかる。



 来週はいよいよご対面です!!さて?



 

どうでもいいコト            石黒正数『木曜日のフルット』

週刊少年チャンピオン
10 /12 2017


 だいぶ浸透してきたコトですが、何かをやるにあたって『苦痛』を感じる時点で『良くない』というコト。『ノリノリ楽しくやっているコトは良い結果になる』というコト。環境とかその時の気分というのは大事だ。


 楽しみながらやるのを否定する……もうそういうのは通用しないのだ。



 マンガも同様でノリノリで描いている作品はどうしたってイヤイヤ描いている作品には勝てない。断言する。勝てないのだ。マンガは読者が読むものだからだ。


 そんな中、作中とは関係ないトコロが充実している作品は『いい感じ!!』という感じになる。



 20171046.jpg



 今週の『フルット』はこのコマの異常密度が楽しい。



 まず、鯨井先輩に『いいから、寝ぐせ直せよ』と突っ込みたくなるのですが、どうやらちゃっかりたかったであろうチャーハンがある。そして、その後ろの富竹さんの表情が実になんともいえなくて笑える。


 しかし、この対決構図は栃木・茨城でよく見るヤマダ電機対ケーズかよ……。

誰だ?           板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
10 /10 2017


 謎をウリにする作品というのは多々ありますが、『これって自己満足だよね?』とか『後だしジャンケンする気マンマンだよね?』とか『謎がドラマに結びつかないな』等々感じたら作品としてダメなんじゃないだろうか?


 作者はその作品世界の神……という感覚で描かれる方も居るとは思いますが、自分は『そうなんかな?』と思います。


 なんつーか、マンガは読者を楽しませる娯楽……それ以上以下でなく、道具にしていいもんじゃないと思っているんですよね。




 20171023.jpg



 なんだかんだ『ビースターズ』という作品は『読者を楽しませる』というのを意識しているのが感じられますね~。作品の方向性からすると、鼻持ちならない俺スゲー感のマンガになってもおかしく無いし、世の中そういう気取った作品はいくらでもある。でも『ビースターズ』はどういう訳か高密度でユーモアを入れたがる。まるでユーモアノルマを達成しないと死ぬぐらいの勢いで入っている。


 やっぱり、読者に読んでもらいたい…という心構えが備わっているのが、この作品をここまで押し上げているように感じます。ここら辺、新人マンガ家さんほどハマりやすい罠なんですけどね。


 また、今回のラストシーンですが『ちょこっとだけ謎を開放』してきたのは面白い。今までは『誰だか分からない』というトコロから『レゴシがフツーに接している近しいアニマル』というのに絞られた。大穴はビルだな。






安心感           伊科田海『GREAT OLD』  

週刊少年チャンピオン
10 /09 2017



 『新世紀エヴァンゲリオン』というアニメ界の革新!!


 以降『謎』を視聴者の吸引力にする作品が増えたんだけど、これって『謎』をぶら下げれば食いつく……というものでも無いんですよね。自分の場合だと『エヴァンゲリオン』はそういう部分に関してはかなり幻滅させられたコトもあり、以降謎を売りにする作品は『本能的に構えてしまう』というのがあります(そういう意味でも傑作ですが)。


 特に『思いつきでソレっぽいワード並べているだけだろ』という不安定感バリバリの作品はどうにも……ここら辺は最初から決めてブレちゃいけないんですよね。


 が、『あ、コレはすでに決定しているな』と感じる作品は安定感がある。フィクションの謎はミステリーツアーであってほしい。行き当たりバッタリは破綻する。ワード数に比例して。


20171022.jpg


 今のトコロ『謎しかない』という『GREAT OLD』ですが、安心して読んでいる。


 ここら辺は間延びしないで矢継ぎ早に情報を提示し、キャラクターにブレが無いトコロも大きいだろう。




 第一話で『主人公の動機』と『主人公を囲むキャラクター紹介』をして

 第二話で『学長の人間性』と『読者視点に近しいキャラ』を丁寧に描いている。



 それと同時進行しながら『謎を提示』しているが故の安定感だろう。


 さて、今回のラストシーンではなんかすごいの出たという感じになってますが、ここから一気にピンチ作ってボルテージ上げて、スカッとする勝利になるのかな?二巻ぐらいまでの内容に収まるか?『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の1~6話目までのフォーマットってすげーいいんですよね。おそらく『エヴァンゲリオン』もそれに倣った。


 この作品の勝負所に入った気がします。




追い詰められたから           西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
10 /08 2017


 『いじめ問題』というの題材はフィクションでガンガンやってほしいのよ。


 自分は『絶対に無くならないけど、いろんなアンサーを提示して苦しんでいる人の選択肢を増やして欲しい』というのがあるがら、あと個人的に『作家性がとても出る題材』だと思っていて、これは自分でも悪趣味ではあると感じてます。


 そして


 『なんだ、このアンサーは生ぬるいなあ…』とか感じるコトが多いのも多々あるのがこの題材だ。いじめ問題って突き詰めると当事者にとっては『殺す』か『死ぬ』の二択に世界が狭まっていると思うのです。そして追い詰められた者が『殺す!!世界を壊してやる!!』というストーリーはメチャ好き。いじめられた者に『復讐してもいいんだ!!』というポジティブに捉えられる展開は希望ではなかろううか?


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の『ふるさと地球を去る』はすげーいいんだ。怪獣が出てきてみんな逃げてる中ねいじめっこたちが『俺たちの大切なオルガンも持っていこうよ!!』って運んでいて、それを見た教師が『なんて心の優しい子達なんだ!!』って感動している中、防衛隊チームからマシンガンくすねてきたいじめられっ子がその世界の象徴たる校長の胸像破壊するっていう歪みっぷりが最高です!!こういうのもっとやらなきゃダメだ!!




 20171020.jpg



 やべぇ…ウレション漏らしそう……



 やっぱ、学園ものと言えば転覆計画だよな……。この若さ故の破壊衝動にハアハアします……。やはり勇チャンなどは『腐ったミカン』世代ではありますんで。


 さて、お膳立ては整いましたが、ここからどういう着地を魅せるんでしょ?楽しみです。




静かな異常性          安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
10 /08 2017


 最近は音楽に関してもAmazonで買えたりするのよね…。あんまり聞かない自分からすると、一曲250円ぐらいで自宅に居ながら……というのはかなり便利。探す手間も無い。



 つーコトで『無限のリヴァイアス』のオープニングを聞きましたが、自分は曲は歌詞ウェイト高めなんですけど、かなり結構好き。



 この歌詞がシックリくるキャラだな~と感じてしまったのが



 20171029.jpg



 『フシケン』の鈴ですね。



 安部先生だけに表面上はサラッとしてますが、今回はなかなかの衝撃回です!!これが『フシケン』だからこのまま終わってますが、エロゲーだったら鈴ルート突入です。


 なぜって?


 そりゃ、鈴が異常で主人公としては関心を持たざる得ないコトに気付くから。人間っておかしなもので『異常』だから嫌悪するというのもありますが、同時に『惹かれる』時もあるんです。今回は後者で。


 まず、『高校一年生の少女に普通こんなのありえない』というのがあるんです。フィクションであるマンガという前提であっても異常だ。


 『なぜ鈴は他人にも自分にもこんなに期待して無いのだろう?』


 …というコト。怒りとかそういう感情って『他人や自分に対する期待』というのがある。アイツはこうするだろうにやってくれないとか、自分はこれぐらいできると思ったのにできない……という感じに。鈴というのは『怒り』という感情がスッポリ抜けているように感じますが、根っこの部分を今回見てしまったような気がする……。そう『期待してない』のだ。


 その年齢でどうしてそうなってしまったのか?


 相手にも自分にも期待するのを『何かの事件があって捨てた』としか思えない。そして、それはおそらく『自身のオカルト好き』と無関係では無いな……きっと。このコは何か深い悲しみを押さえつけているんじゃないだろうか?



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp