週刊少年チャンピオン - 豚か狼か

努力……だったのか?             佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
04 /09 2018


 『艦これ』に関しては『ノビノビやっている』という感じだ。


 自分にとってのそれは『好きな艦を育てる』であって、戦績とかランキングとか全く気にしないし、攻略の為にイロイロ調べたりしない。それが楽しいからそうしているし、ソッチに行きたければそうしている。



 が、ガチでやっている人にとっては『この艦は使えない』とか簡単に割り切れると思う。文字通りの駒である。俺がそういうプレイしてたら高雄とか衣笠はケッコンどころか即リストラの対象になったであろう……。




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 この言葉、スゲー納得する。



 ああ、そうか。凡人というのは『努力』とか『才能』というフレーズが好きで、それを『美しいもの』として捉えていたのか……と初めて気付かされた。



 例えば会社の社長が『お客様の為に』とか『従業員の幸せ』とか言っているけど、それは誰もが『方便だよね』って理解している。会社の社長にとっての従業員なんて『艦これ』のユニット程度の認識で高雄?序盤だけだなとか衣笠?改二あっても大して強くならないとかそんな扱いなんです。自分の会社を大きくするコトが楽しくなっているエゴイストなんですよね。


 ただ、それは自分も同じで『労働?やりたいコトの為にお金が必要だから』程度なんです。



 今回の『鮫島』読んで思ったんですが、動機にイロイロ飾りを付けなくてもいいかな~って。『利害関係だけです』ってハッキリ言っちゃうと不機嫌になる人が多いけど(特に中高年男性)、『利害関係だけ』って動機もかなり強いと思うんですよね。



 そもそも努力ってのは『人が評価するもの』って認識があって、そう評価された本人は『努力…だったのか?』って思ってますよ。



 努力も才能も、その言葉に酔ったりしない。ただエゴイストである。



 …これには納得だ。


語り             木々津克久『開田さんの怪談』

週刊少年チャンピオン
04 /08 2018


 修学旅行・臨海学校の夜となれば『怪談』であろう。


 誰もが学生時に体験しているコトだと思うんですが、実はこれって『かなり高等テクニック』でして、マジに怖くするのは難しい。さらには何個か聞くと『ああ、これはこのオチか…』とパターン化されて興味はストンと下がってしまう。




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 ならばユーモアで攻めてみては?



 …という発想なのかは分からないが、とにかく胡散臭い怪談で隣りをビビらす開田さんが帰ってきました。



 このマンガの面白いトコロは『開田さんの語り方』にあると思います。特に見開きで文字ビッシリなのは読む労力がかかる分、味わい深くて好みが分かれそうですが自分はアリです。




 あとはどれだけバリエーションを増やせるか…なんですが、ここら辺は木々津先生なので心配はいらないかな~。


両立              水森崇史『マウンドの太陽』

週刊少年チャンピオン
04 /07 2018


 『ワイルド7』という大昔の作品に執着する理由の一つに『アタマも使う』というのがある。



 主人公・飛葉はめっぽう強いが、もちろんそれだけじゃない。アタマも冴えるので『おおっ!!』というようなアイディアで敵を粉砕していく心地良さがあるのだ。ここら辺を受け継いでいるマンガというのは年々少なくなってバトルは『パワーゲーム』とか『後出しジャンケン』みたいになってちょっと物足らない。


 アタマ使っているところも読みたい!!



 
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 そうこんな感じに!!



 今回の『マウンドの太陽』は『勝つために打席を無駄にする』という逆転の発想で魅了している。そうそう、このマンガに期待しているのは『こういうシーン』なんですよね。こういう理性的な部分で相手を攻略するヤツ。



 自分としては『こういう野球マンガがチャンピオンで読みたかった』んですが、他の読者的にはどうなんだろう?人気作に駆け上ってほしい作品なんですよ。やっぱり、野球マンガってのはポピュラーな需要があるからね~。


 

静かに迷惑に狂っているコ           安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
04 /06 2018


 人ってのは立場によって言うコトは変わりますし、変わらざるえないのですが自分がオタク産業の搾取する側だったら、結構えげつないコトを平気でやってると思います。



 『こういうの出しときゃいいよ。アイツ等バカだから簡単にブヒブヒ言うから』



 …みたいに。書いててちょっと自分自身に『イラァ…』としてきましたが。



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 とりあえず、こんな感じの。



 が、これは世界で最も崇高な少年マンガ誌であるチャンピオンであって、やはり一筋縄ではいかない。



 この平塚さん、以前にもイロイロ書きましたが『このコだけは近寄りたくない』と思ってしまいます。作品世界では鈴が周囲から最も敬遠されてますが、真にヤバいのはこのコです。



 何しろ『自覚なき自分本位な人』なんですよ。ここら辺、そういう人ってリアルにフツーに居るんだよなあ……。最初は特に何も感じ無いどころかむしろ好印象なんだけと、だんだん『あ…コイツはやべぇ』とか感じちゃう人。物腰柔らかく人当たりが良いんだけど『物事に対する理解度が決定的に低い人』でもあったりするんだよな…。


 さて、こんなモンスターがフシケンに仮入部しちやいましたが、作品が壊されないか心配になってきた。


さすがだ…              板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
04 /05 2018


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 まあ、間違いなくポカーンとするわな…。



 読者の誰もが『まあ、テキトーそれっぽく終了するだろう』と思っていたその斜め上なんだから、こういうトコロはさすがに板垣先生である。マンガも多種多様な楽しみがあって、多種多様な作家が居るんだから、そういうのがあってもいいじゃないか?



 いや、良くねーだろ。



 ただ、こういうコトを思いついて実行しちゃう作家って限られているのも事実なんですよね。『刃牙道』も最近は休みがちでテンション下がっているようにも感じられたので良い判断ではないでしょうか?キッチリと充電した新シリーズに期待しております。


厄介な正しさ            板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
04 /03 2018



 自分は『正義』って言葉を全く信じて無いんですよ。そんなのあってたまるか…って感じで。定義なんて認識じゃない。でも『正しいと信じたい』という気持ちは理解できる。自分にとっての正しさっていうのは『そっちの側に居たい』って願いみたいなものに感じます。




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 今回の『ビースターズ』もまた解かるな~と。その『解かる』がひょっとしなくても自分の勘違いなのかもしれないけど、腑に落ちる。これは『アナタに正しさを感じるからそうであってほしい』という願いが描かれている。



 レゴシはルイの中に『変わらない正しさ』を感じている


 ルイはレゴシに『汚れの無いまばゆい正しさ』を感じている



 …このお互いの無いモノねだりなんですが、その両者が『アナタの正しさを信じたい』って願っているように感じるんですよね。これは『正義』という定義付けじゃないと感じるんですよ。



 しかし、こうも毎週濃厚なドラマを描いた上で、マンガとしてメチャ面白いとかどうなってんのよ…。この作品に関しては打ちのめされっぱなしですわ。前にも書いたけど、歴史的名作の現在進行形なんだよな~。


好かれる主人公           西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
04 /02 2018



 前にマンガのテクニックとして『主人公は仲間は絶対に助けるという信念』があればとりあえず大丈夫みたいなコト書きました。言い換えれば魅力がなく疑問だらけの主人公はダメなんです。



 女の子のかわいさを前面に出す作品であれば、ヒロインの魅力が最優先と思われるかもしれないが、『それは違うんじゃないか』とも最近考えるようになった。やはり『その主人公そのものに魅力が無ければヒロインも映えない』と。



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 アメリかわいい…というのが今回の『入間くん』ですが、これが入間くんじゃなかったらどうかな?やっぱり面白くならないよな~。



 タイトルが『魔入りました!入間くん』ですが、実にシックリくる。最初は『なんだかラッキーでポジションアップしていくマンガ』と思ってました。成り上がりヤンキーのファンタジーっぽいの。


 ところが、次第に認識が変わってきて、今ではスッカリ主人公の魅力で成立している話になってますね~。これが『棚ぼた主人公』であったのならば今回みたいな読後感にはならなかったでしょう。





 

小沢としお先生のマンガみてー            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
04 /01 2018



 ツーリングしてた時、前を走るDQNに人気なアノ車種がフラフラチンタラしやがるんで『危ねーな』と思い、運転席を覗いてみたら



 ブッチューとキスをしてました。



 その時、俺は思った小沢としお先生のマンガみてーだなと。




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 そうそうこんな感じ!!こんな感じ!!



 
 『兄弟拳バイクロッサー』のブレイザーカノンがほしくなった瞬間でもありました。スズキ車なんだから標準装備してもいいぐらいだ。




 まさか最終回でそのトラウマが蘇えるとは思わなかったな~。小沢先生の作品は高校生男子が主人公となるのがほとんどですが、これでもかってぐらいに『輝かしい未来』を予感させて終了するのがいい。異質だったのは『777 スリーセブン』ぐらいか?



 よく爆発的に売れている作品は『王道』と絶賛されて、自分もその言葉に乗っかっちゃって反省するトコロもありますが、小沢先生の作品もまた『王道』を感じさせるものがあります。


 やっぱりチャンピオン誌は『弱虫ペダル』『バキ』が引っ張って、最近は『ビースターズ』に勢いがありますが、自分は小沢先生みたいなマンガも『偉大だな』と思うのです。


 その有名タイトルに惹かれてチャンピオン誌を手にした新規読者が『他に読む作品』として、小沢先生の作品は『誰もがまんべんなく楽しめる』というバツグンの安定感があるんですよね。クセの強い作品は新規読者にはツラい。



 ここ最近のチャンピオン誌の改革は、たまたまなのかそういう作品が減っているように感じます。なので小沢先生には早く戻ってきて欲しいな~。自分の購読歴と小沢先生のマンガ家歴もほぼ一緒というのもあるんですけどね。




まいっちんぐ旭先生              安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
04 /01 2018


 ひと頃のツイッターで『目を隠すとエロく見える』というのが話題になって、これはもう『やっぱりそうだよな!!』って思ってました。



 エロスは想像力!!想像力に優れている人間こそがエロス!!



 …というコトです。異論など存在しない。




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 やっぱ、安部先生はそうとうYRC(ヤラシー)方だと痛感します。


 ポエポエした女教師のおっぱいを触る…というシチュエーション!!ボインタッチ!!ここに「まいっちんぐ旭先生』が誕生してしまった!!(40代限定ネタか?)



 そう言えば、今回のチャンピオンでエイプリールフールをネタにしたのは『浦安』もありましたね。割と季節感無い生活しているんで、こういうの嬉しいです。


マンガは才能ではない              佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
03 /31 2018


 やはり『無限のリヴァイアス』を観た効果は持続中である。



 特に祐希のセリフである『何もしねえくせに主張ばかりしやがって、しかもそれで何かをしたつもりでいやがる、勘違いすんなっ!!何にもしてねえんだよっ!!お前等は死んでんのと同じだ!!』がスゴイ印象に残っている。



 これは自分に対しても戒めとして置いておきたい言葉でもありますね。何て言うか人って『安易なトコロで結論付ける』っていう悪い癖があるように思うんですよね。まして、ネットが定着した今世紀に入ってから加速したように思います。




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 腑に落ちる



 ここ最近のチャンピオンは『凡人』とか『才能』とかのワードでイロイロな作品が描いてますが、自分がもっともシックリくるのは『バチバチ』シリーズですね。これの『相撲』を『マンガ』に置き換えると、すごく納得します。



 マンガに関してだと、『マンガは才能』という言葉を外野ほど信じているみたいだし、それもここ最近は意識が変化してきて『努力し続けられることが才能』みたいになってきました。



 が、ハッキリ言っちゃうと俺は『し続けられることが才能』なんてしたり顔で言ってんじゃねえ!!って。その後に祐希のセリフが続いちゃいます。この『マンガは才能』とか『努力し続けられるのが才能』って言葉の根っこには『だからできない俺は悪く無い』という卑屈さを感じちゃうんですよね。考えるのをやめて、安易な答えにしがみつくみたいな浅ましさを。



 そうじゃないよな。



 何かをしようってコトは現在進行形で『考え続けるコト』なんだよね。結論づけるのはそれの放棄だ。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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