- 豚か狼か

女性キャラ主役           浦田カズヒロ『JINBA』

週刊少年チャンピオン
03 /20 2017


 競技・趣味人口の男女比率というのがある。


 自分の趣味で言うと自転車はボチボチであるけど、ラジコンなどに至っては女性ドライバーというのはまず見ない。現実としては40代後半のオッサンばかりである。


 そういう現実があって、マンガだと女性主人公だったりするコトが多くなってる場合がある。オタクに好き勝手やらせるとそうなるものなのだろう。『ばくおん!!』はこれまで男主人公バイクマンガに対して『女子高生』を入れるコトによって『ゆるい』を描き、バイクの敷居を下げる狙いが感じられるのはいいし、これまでのバイクマンガで描かれなかったコトもアプローチしている。傑作だ。


 が、なんとなくウケるからという感じの女性主人公のマンガは少なくない。『女性にした意味は?』というのも盛り込んでこその作品だろう。『弱虫ペダル』は初期段階だと女性主人公という案もあったみたいだけど、編集部の方で男の子という要請があったんだよね…。その判断があったからこその作品成功だと思います。



 これは自分も『なんとなく受け入れてきた』というトコロもあって、反省したいトコロなんですがね…。




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 そういう意味では『JINBA』という作品は『なぜ女性騎手か?』という部分が実に作品に活きている。


 今回はそれが見事にドラマと融合している。『女性騎手として客寄せパンダ的に見られるコトへの反発』から『ジンバへの理解』というドラマの流れが実にスムーズだ。



 まあ、マンガは娯楽ですから『そういうのでいい』とは思うし、女の子でない『艦これ』などやりたくないしなあ。だけど、『なぜ女性主人公か?』という疑問符は作品に盛り込んだほうがいいのは確かだ。作品に深みを与える為に。


胴長短足            古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
03 /20 2017

 マンガ家さんの絵って、描いていくうちに変化するの楽しんでいるんですが、それが味になっているコトってありますよね。



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 『虚ろう君と』の作画もまたなかなか味があって好みだ。


 特に独特の『胴長短足』をメリハリに使っているのが好き。これを見ると『虚ろう君と』を読んでいるという気にさせられる。クローバーパンチの無い『クローバー』はそれに非ずという感じで。


 おそらくこの絵柄はまだまだ進化するだろう。それが楽しみだ。



 さて、今回は虚人とさなかのめまぐるしいバトルがメインとなっておりますが、その中で知理が親子を引き止めるシーンがありましたね~。アレ、何かの仕掛けっぽいですよね。ここら辺はあと二話内で説明されんのかな?



勝つ意味            掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
03 /20 2017



 イロイロ書いてますが『勝つ』というのは大事なコトだと思います。


 それは何も『自信』とか『自分の目安』というものだけでなく。それらの得たものは時として『自分の判断を誤らせる』というコトにも繋がるから良いコトばかりでも無い。


 では、『勝つ』というコトで、何を得るか?



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 感謝、だと思います。



 今回の城島がそれが良く描かれていますが『勝つコトによって感じられる周囲への感謝』というのはあると思います。その感謝から『謙虚さ』というのが生まれる。そういう意味で『勝つ』というのは大事だと思うんですよね。そういうトコロが日本人本来の『奥ゆかしさ』という美徳なんじゃないでしょうか?



 『勝つ』というコトに心奪われて、『勝って何を得たいのか?』というのを忘れると危ないと思うんですよね。これは自分のへの戒めでもあるんですが、こうありたいです。


考えない            佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』     

週刊少年チャンピオン
03 /19 2017



 『できない』と言うと怒られる訳ですが、自分は行動の前提に『できないコト探し』をする傾向はあるなあ。能力無いから諦めているんです。アレコレ考えないでスパッと決める派で。


 逆にスペック高いヤツでイロイロと考えていて『欲張りだな』と思います。



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 毘沙門って、能力が高いが故にアレコレ考えていて欲張りだな…と思います。展開的には負けるんだろうけど、それはもう『絞れてなかった』というコト。鮫島に勝つというコトに集中しきれてなかった。肉体的・技術的には申し分ない彼ですが集中しきれてなかったのだろう。


 逆に鮫島に関しては今も『そんなに才能ある力士とは思わない』というのがあって、なんつーか故に『集中している』というのが感じられるなあ。


 往々にしてリアル世界で、負けた側は『才能』とか『努力』なんて言うのかもしんないけど。




 

素早くしかけろ!!                 いなずまたかし『SIX(シックス)』

週刊少年チャンピオン
03 /19 2017


 レースで一番大事なのはスタートダッシュだと思ってます。単純にここでヘマをしたら取り返すのがより難しいから。


 マンガも同様で特に読み切りなんかはスグに『おおっ!』と惹きつけるフックがあるといいな~。なんだけど、突飛なコトするのも違うと思います。



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 今週から始まった(短期集中?) いなずまたかし先生の『SIX』が面白い。


 特に感心したのが、1ページ目をめくっての2から3ページの見開き3コマの構図的面白さが印象に残る。感覚的に『おおっ!』とクるような絵作りになってきて、この作品にかける心意気を感じるなあ……。



 ただ、第一話というコトで未知の部分も大きいのですが、ハルがどこまで『おせっかい』としての深度があるかにかかっているような気がする。


 気になる点としては、気合が入りすぎた絵作り感というのもあって、緩急が感じられにくいとするトコロかな。常に全力投球感が。もうちょっと肩の力を抜いて良いと思います。


菜の花             阿崎桃子『ナナ+イチ』

週刊少年チャンピオン
03 /19 2017


 春の訪れを感じる時期ですが、やはり桜をイメージする方も多いのではないでしょうか?自分の場合だと田舎モンなんで、菜の花であり。菜の花にはとても愛着があります。


 桜吹雪もいいけど、地にしっかり根付いて大きく広がった菜の花畑を見るととても安らぐ。まあ、単純に田舎モンなんだよ俺。だけど、それが好きなんだよね。そういうトコロで生まれ育った訳だし。








 チャンピオン誌に予告が載ってて、そのワンカットに惹かれて読みました『ナナ+イチ』ですが、これはもう単純に俺の好き要素の集合体のような作品です。ラブコメは大好物だし、スタンダード+1(ミツバチネタ)も良い、こういうタッチで描かれた絵柄も大好きだし、菜の花が描かれているのも良い。すげー好き。好きというの大事。マンガにおいて『面白い』より『好き』と感じる作品がやっぱり愛着わくしね。



 しかし、このマンガの第一話の完成度の高さは図抜けている。第一話というのは『スタンダードにしてその作品のウリを魅せる』というコトですが、これは見事にクリアしている。


 かつて育った地に帰ってきた主人公が、幼馴染と再会してからのラブというコトでエロゲーのようなスタートですが、その幼馴染は病弱を克服して養蜂家になっていたというしゅごすぎる展開が待っていた!!しゅごい、しゅごしゅぎる!!これはもう楽しみになるしかない!!



 それにしてもこの作品タイトルは素晴らしい!!


減量      安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
03 /19 2017


 『ボクシングマンガの金字塔・あしたのジョー』でライバルの力石という男が減量するシーンがある。このマンガは、ちばてつや先生作画・梶原一騎先生原作なんですが作画のちば先生がライバルなんだから主人公よりガタイ良くして強そうにしないと!!と描いてしまったのだ。ご存知のようにボクシング同階級で戦うわけなんで、力石は過酷な減量をするコトになる。



 減量はもうやめだ~!!水はどこだ!!みず~!!



 あの雄雄しくてカッコ良かった力石が違わぬ狂人になっている!!原作もすごかったけど、アニメはさらにすごかった。今じゃ絶対に放映できない。トラウマになったガキも多かっただろう。


 それ以降の俺は『減量』という言葉を聞くとあの恐怖を思い出す。みずはどこだ~!!




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 貴様らは減量など必要ない!!


 …と今週の『フシケン』読んで思いました。ええ、別にオッパイの大きさなど割とどうでも良い(これはマジで)。『艦これ』の高雄が好きなのはおっぱいの大きさは関係無いんですよ。そりゃ、『ぜってーこの女は誘ってんだろ』という格好しているからエロ同人誌枠で大人気の高雄(そして妹の愛宕)ですが、ボクには関係ないのです。



 何が言いたいかと言えば、鈴は貧乳を気にしなくても良いというコトです。みんな違ってみんな良い。ノー減量。



ヤンチャしてたんですよ…           盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』

週刊少年チャンピオン
03 /18 2017


 まず、DQNの『ヤンチャしてました自慢』というのはなぜあるのか?俺は恥ずかしいコトは極力話したくない。例えば『好きなセーラー戦士は誰ですか?俺はなんと言ってもセーラーマーズなんスよ!!』とかフツーの日常で言えない。言える訳が無い。DQNのそれはそういう領域だと思うのだが、なせ彼等は嬉々として喋るのか?



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 このマンガではサテツが好きなキャラなんですが、コイツはかなり真っ当な感覚をしている。そうだよな、そうだよな~普通は『そういう過去』だよな~。


 こんな彼がどうして今のような謙虚かつ優しいヤツになったのか楽しみですね~。もともとそういう資質のような気もしますが。


サクセスその後          小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
03 /17 2017



 成功というのは何も全面的に肯定されるものでもない


 と言うのも、変な自信つけたり、その成功に固執してしまう…というのもあるからだ。たまにいるでしょ、ガキの頃の成功を得意げに話すオッサンとか。ああいうのウザいだけだし。まあ、俺もオッサンなんで自戒は必要だけど。




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 キモ田、ウザっ!!


 …そして、この得意気がすさまじい!!マズいマズいぞ!!たまたまの結果に得意になってしまう器の小ささを露呈してしまった!!


 そう、器である!!器が大きければ収納できるが、あまりにも小さい為にこぼれまくってます!!これはマズい!!


 分析するとキモ田はこれから『モテない可能性のが高い』から、このサクセスが今後の失敗のもとになるような気がしなくもない。見える見えるぞ!!オッサンになったキモ田が過去の成功および性交で悪循環にハマる姿が!!


 もしを言えば、こういう成功なかった方が今後まともにモテるような気がせんでもない。


友達      西修『魔入りました!入間くん』       

週刊少年チャンピオン
03 /16 2017


 『放っておくと発生する勘違い』というのがあって、それは自分で監視して芽を摘まなきゃならないと思うのですが、その中で『友達の数に比例して安心感が増す』というのはあるだろう。


 いやいや、そんなコトは無い……とは思うのだけど、コレは知らないうちに自分を蝕んでいたりする。


 無理して人と繋がろうとするとロクなコトが無いんじゃないでしょうか。『ぼっち』なんて言葉もありますが、それが良い人も居るし、だから悪いなんてコトは無い。



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 さて、今回はヒロイン登場回の『入間くん』ですが、同時にこのマンガの方向性も感じられるエピソードに仕上がってます。『優しいだけがとりえの男』が魔界に行くという意味が。



 普段あっけらかんとして元気が有り余っている少女の抱える寂しさ



 …というのを入間くんはなんとか出来るというコト。人には適材適所があるというコト。無理して他人に合わせるコトは無いというコト。だけど、その無理をしてしまう弱さも持ち合わせているといコト。



 このマンガ、こういうハートフル路線のエピソードもちょこちょこ交えると面白くなりそうです。