- 豚か狼か

無知故の万能感        平川哲弘『ヒマワリ』

週刊少年チャンピオン
10 /15 2017


 自分はプロセスを大事に思っている派です。結果だけけ求めると人は貧しくなる、って思ってます。


 成功への道しるべが整った教科書に従い、なぞって、それが結果に繋がるのか?むしろ『教科書?ンなもんは俺にはいらない!!』って生意気振りかざして失敗して『自分を理解して』から『教科書を手にする』というヤツのが個人的には見込みあると思います。


 なんでもダボハゼのように喰らいつくヤツはダメだ。



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 今回の『ヒマワリ』は『自分はアイドルとしてすぐやれる!!』『面白おかしくて輝かしい未来を俺はつかめる!!』というのを疑ってなかった蓮が『いや…ちょっと待て』と考える話です。


 そう、こういうプロセスってのが重要だと思うんです。これが『はいそうですか。ボクはアイドルになりたいのでアナタの指示に従います。できれば最短距離で』なんてのは違うと思うんですよね。


 おそらく蓮はこれから先も若さ故の万能感で同じ失敗と思考を繰り返すでしょう。ちょっと賢い人は『進歩が無いヤツ』って感じちゃうんでしょうけどね。


 俺は違う。こういうヤツこそが最終的に『掴む』と感じてます。はたからみれば同じコトを繰り返しているようですが、螺旋階段みたいに少しずつ登っているんです。プロセスってそういうものだと感じてます。




 まあ、でも来週は



 『俺は前っからオメェのことが大ッ嫌いだったんだよ!!』



 …といういつもの平川先生を期待しております。いつも同じコトやってて進歩無いようですが、きっとこれも螺旋階段。

動き          水森崇史『東京野球女子百景』

週刊少年チャンピオン
10 /14 2017



 マンガとアニメの最大の違いは『動く』『動かない』であろう。


 ここら辺は適性なんだろうけど『アニメは大好き、マンガはそれ程でも』の人はこの要素が大きい(あと音ね)。が、自分がマンガ好きなのは『そこら辺をイメージさせる』というのが好きなんですよね。個人的にはアニメよりマンガの『頭文字D』のが迫力感じているんですよ(おそらく少数派)。


 バトルシーンでの『繋ぎの面白さ』『躍動感』などの臨場感が伝わってくるのは、何といっても川原正敏先生の『修羅の門』ですね。その場で戦っているような興奮が自分の中に在ります。




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 やっぱ、スゲーな!!この動き!!



 …と感じるのが水森崇史先生の『東京野球女子百景』だ。


 ここで注目したいのは切り取った一枚の絵もいいが、連続して『コマが成立している』というトコロだ。アニメにおける『動画』のパートであり、個人的には動画というのもかなりのセンスを要するものだと感じてますが、この中抜き絵のセンスがバツグンにいい!!


 昔のアニメに『無敵超人ザンボット3』というのがあって、作画監督がいないというアレな環境であり『古い作品だから…』では済ませられない作画の悪さが際立つ。動きが命のロボットものにあって、作画枚数も少なかった。


 が、伝説のアニメーター金田伊功の回は魔法でも見ているようなハイレベルでしたね~。荒々しくてデタラメなんだけど、すげー迫力あんのよ。


 水森先生にはそういうセンスがズ抜けているところがある。『どうだい?バトルアクションマンガ描かないか?』なんて声もかかりそうだけど、『いや、俺、野球でいきます!!』とか言いそうだな~。このマンガの面白さは作者が野球バカというのもあって、なかなかに悩ましい。

陸上部!!          安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
10 /14 2017


 昔の学園マンガなんかでケンカシーンの前置きとして、コブシをポキポキと鳴らしながら周囲が言うのです。『アイツ、ボクシングでインターハイ出たぜ…』と。そう、ケンカ=ボクシング=インターハイ=強いという構図である!!


 が、実際ボクシングのインターハイ出場者に聞いたらもともとボクシング部というのが少ないから、部員やってりゃ誰でもできるよとガッカリな現実を知った!!


 最近だとラノベ界で生徒会が異常な権限を持っているのがマンガ界にも進出してきたような…。実際あんなのガキのままごとじゃん!!(問題発言)


 そして、



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 体育祭イベントで待ちに待った出番たるのが陸上部なのであるが、なんだからやたらメンツが濃いぞ……。


 特に女子が


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 『艦これ』の朝霜と藤波を足して二で割ったような髪型してるし!!


 …コイツ等、面白物件なんで準レギュラーにしてもいいんじやないでしょうか?




 ところで、先週のアレから何事も無かったように復帰して、何事もなかったように接している大祐と鈴であつた……。これはちょっと違和感が。

現実にアプローチ中            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
10 /14 2017


 マンガ観は人それぞれでありますが『相容れないな』というのは当然あります。なので自分のマンガ観も全員に受け入れられるなんて思ってないんですが。


 『読者は癒しを求めている!!マンガの中にまで嫌な現実を見たくないんだよ!!』


 …というマンガ観には人中にパンチを見舞いたくなる!!勇チャンはフルコンタクト実戦マンガを提唱しているのだ!!こんなミミッチイ情け無い気持ちでマンガを読むんじゃねぇ…って。マンガから現実に対抗する知恵と勇気を得る!!マンガは前向きな活力源!!押忍!!




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 小沢としお先生の作品はまさにそれだ。


 
 現実に在る『嫌なもの』を次々と投入してきて、これでもかってテーマで挑んでくるんですよね。で、このアンサーが全ての読者に納得するものでなし、もちろん自分もたまに『これはちょっと甘くないか?』という落としドコロもあったりします。


 だけど、これは肝心なコト!!


 『ここに挑んで描いている人が居る』というのは間違いないんですよ。マンガをね、『現実逃避の道具にしたくない』っていう意志をアリアリと感じるんですよね。俺、やっぱりマンガはこういう人に描いてもらいたいです。


 重ねて、マンガは現実逃避の道具じゃなくて、むしろ向き合うための活力なんだと信じたいんです。



 

切り出し方が             板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
10 /13 2017


 ここ最近の『刃牙道』は切り出し方がつかめないで停滞しているような印象を受けます(いや、もともと停滞展開だけど)。


 刃牙がどう武蔵と戦うか?


 …というのはもちろんだけど『主人公だけに引き分け以下は無い』『読者が納得する負け方は難しい。つーか存在しない』『武蔵の件が片付いたらどうするの?』といろいろ山積みなんですよね。




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 …というコトでピクルを出したものの、今回のこれが刃牙との決戦に繋がることはないだろう。こういう展開って、普通のマンガ(特に新人)には許されないコトですが、刃牙だからこそ許されるのだろうな~。


勝利者の顔            佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』 

週刊少年チャンピオン
10 /13 2017



 マンガ…特にバトルマンガであったとしたら『勝利の顔』というのが最終的に見たくなる。


 仕事から帰ってきた親父がビール飲み干して『この一杯の為に生きてる!!』というように、マンガもまたその『勝利の顔』というのを見たいのだろう。



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 全く、なんて顔だ……。


 このマンガも結構長く続いているし、『バチバチ』から数えれば鮫島のこれまでの付き合いもそうとうに長くなっている。やっぱり時間による思い入れの深さで在る。


 そして、この顔である。


 こんな憔悴しきった勝利者の顔は今まで読んだコトあったか?いや、それよりラストシーンである。これはもう『恐怖』ですらある。長い時間をかけてこの恐怖が待っていた。もちろんこれは『ますます目が放せない』という残酷な興奮である。


 ラスト3戦……。さて、どうなるか?




 

見てくれている人          西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
10 /12 2017


 たびたび書いていることですが、字部んが強く信じているコトに



 『人は誰かが見てないとダメになる』



 …というのがある。ベタベタに干渉するとか甘やかすとか、はたまたあーでもこーでも指図するとかそういうのでなくて。『見ているだけ』というコト。これだけで人は救われると思うのです。一見、多くの人がとりまきにいても『見てくれる人』がいないとダメになる人も居るし、『見てくれる人』を認識した瞬間に真面目に生まれ変わる人も居る。とても大事なコトなんだと思うのです。




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 おそらくキリヲ先輩が救われる…救えるのは『見ている人』の存在でしょう。



 人というのは人を説き伏せるというのはできない。言葉ってメッチャ非力なんです。『誰が言ったか?』が乗せられないと全くもって非力なのだ。そういう意味で『見ている人』の言葉は乗っかる。



 来週はいよいよご対面です!!さて?



 

どうでもいいコト            石黒正数『木曜日のフルット』

週刊少年チャンピオン
10 /12 2017


 だいぶ浸透してきたコトですが、何かをやるにあたって『苦痛』を感じる時点で『良くない』というコト。『ノリノリ楽しくやっているコトは良い結果になる』というコト。環境とかその時の気分というのは大事だ。


 楽しみながらやるのを否定する……もうそういうのは通用しないのだ。



 マンガも同様でノリノリで描いている作品はどうしたってイヤイヤ描いている作品には勝てない。断言する。勝てないのだ。マンガは読者が読むものだからだ。


 そんな中、作中とは関係ないトコロが充実している作品は『いい感じ!!』という感じになる。



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 今週の『フルット』はこのコマの異常密度が楽しい。



 まず、鯨井先輩に『いいから、寝ぐせ直せよ』と突っ込みたくなるのですが、どうやらちゃっかりたかったであろうチャーハンがある。そして、その後ろの富竹さんの表情が実になんともいえなくて笑える。


 しかし、この対決構図は栃木・茨城でよく見るヤマダ電機対ケーズかよ……。

チャンピオン45号の感想

今週のチャンピオン
10 /11 2017

 『木曜日のフルット』が500回超えか……。こういうの知ると『俺もずいぶんチャンピオン続いているよな…』と思います。



『木曜日のフルット』~一本目・そういえば例の映画ってさんざんCM打ってスタートダッシュは良かったけど、それ以降の話題は聞かないな(たまたま?)。こうしてみるし『君の名は。』の大ヒットは『それだけじゃない』というコトなんでしょう。

 二本目・二コマ目の頼子の目がたいそうやばい。


『ロロッロ!』~正直『みつどもえ』も三巻目ぐらいまでは好きなんですが、以降の今の作風は『ちょっと苦手』なんです。ただ、この作品を載せることによるチャンピオン誌へのメリットはデカいと思いますので、そういう意味では成功してもらいたいですね~。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『浦安』~最近、やたら国会議員の登場多いけどどうしたの?


『刃牙道』~別記事にしました。


『フシケン』~別記事にしました。


『魔入りました!入間くん』~別記事にしました。


『ヒマワリ』~別記事にしました。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~ダメなウルトラマン人選や!!


『六道の悪女たち』~デビュー作もこんなマンガだったな~。


『GREAT OLD』~別記事にしました。


『ビースターズ』~別記しにしました。


『囚人リク』~別記事にしました。


『MASTER&D』~別記事にしました。


『鮫島』~別記事にしました。


『Gメン』~別記事にしました。


『JINBA』~別記事にしました。


 来週と再来週は…



 





 水森崇史先生の登場です。ツイッターで回ってきた時は『あ…ファインプレー作者バズってんな~。すげ~』とビックリ!!つーか、俺、こんな子いたら土下座して『結婚してくれ!!』って頼むね…。そして、作者は重度の野球キチガイです。寝ても覚めても野球のコトしか考えてねーバカだ。みなさーん、バカがここにいますよ~。

電子書籍        尾々根正+大鳥居明楽『靴cream(シュークリーム)』

マンガレビュー
10 /10 2017


 現状、紙のマンガ本に対して、電子書籍のメリットって『置き場所のみ』と思ってましたが、最近はイロイロと良い部分が見えてきました。特に『もう手に入らないだろうな…』と思っていた『マイコン刑事』が完全版でセールを敢行し、300円程度でコンプリートできた時はビリビリきたねッ!!


 なるほど、入手困難な作品も問題なく手に入る!!オススメしまくりたいので『レース鳩0777』も早くやってくれ!!


 そう、これから先は電子書籍に対しても適応せねばならない。紙媒体はやっぱり好きなんだけど、電子書籍のメリットも同時に享受するんや!!マンキー(マンガキチガイ猿の意)たる勇チャンならできる!!



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 …というコトで今回は電子書籍オンリーの『靴cream』です。以前書きました『靴理人』の続編というか、そんな感じの作品になっております。



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 今回の主人公は女性でして、会話の語尾をのばすような一見頭の弱そうなコですが


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 メガネをかけるとキリっと大人びてついでにSッ気タップリにチャージングゴーするのです!!


 そして、靴を手にするコトによりあらゆる情報を拾い取り



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 一見、清楚な女性もヤリマンだと見抜いてしますのです!!なんというコトでしょう!!


 …とこんな感じに一話完結で靴の雑学を交えたドラマを展開しているトコロは『靴理人』と一緒なのですが、もちろんそれだけではありません。物語のキーとなる『姉の自殺』というヘヴィな謎も用意してたり……。で、この謎の良いトコロで一巻が終わりになっているのよね…。ズルい…。


 まあ、賢い勇チャンの予想としては『靴業界を牛耳る巨大企業との靴バトルマンガが始まって、前作の翔良も加わっていく…』というモノでしょう。『マジンガーZ対デビルマン』みてぇなノリで!!(昭和脳)次が楽しみです!!



 ところで、俺、『靴下の右足指のみ穴が空く』という症状あるんですが、見てもらえないでしょうか?


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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